根室市は、本土最東端の納沙布岬だけでなく、市内各所にラムサール条約湿地や国指定史跡、国天然記念物が点在する町です。根室市公式サイトによると、市の人口は令和8年8月末現在で21,632人(世帯数12,015世帯)。釧路市からは国道44号で約124km、JR花咲線で釧路駅から約150分の距離にあります。この記事では、納沙布岬・北方館・望郷の家以外の根室市内の見どころ―春国岱、風蓮湖、車石(花咲岬)、根室金刀比羅神社、明治公園、根室市歴史と自然の資料館、根室半島チャシ跡群など―を中心に、根室市公式サイト・根室市観光協会公式サイト・環境省・文化庁の情報にもとづいて、アクセス・開館情報・1泊2日の回り方まで2026年9月時点でまとめます。
根室市ってどんな街?基本情報と釧路からのアクセス
根室市公式サイトによると、根室市の人口は令和8年8月末現在で21,632人(日本人20,702人・外国人930人)、世帯数は12,015世帯です。面積は歯舞群島を含めて502.65平方キロメートル、東西100.84km・南北54.87kmという広い市域を持ちます。
釧路市からのアクセスは、国道44号で約124km、JR花咲線(根室本線)で釧路駅から約150分、都市間バス「特急ねむろ号」も運行しています。詳しい行き方・所要時間・運賃の比較は、釧路から根室・納沙布岬への日帰りガイドで詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。この記事では、納沙布岬周辺以外に広がる根室市内の見どころを中心に紹介します。
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春国岱・根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター|250種を超える野鳥の宝庫
春国岱は、根室湾と風蓮湖を隔てる砂州です。根室市公式サイト・根室市観光協会公式サイトによると、湿原・干潟・林など多様な自然環境が広がり、250種類を超える野鳥が観察されている野生動植物の宝庫です。公園内には木道が整備されており、野鳥観察や植物観賞ができます。
入口にあたる「根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター」(根室市東梅103番地)は、根室市観光協会公式サイトによると開館時間が4〜9月は9:00〜17:00、10〜3月は9:00〜16:30です。休館日は毎週水曜(祝日の場合は翌々日)、祝日の翌日、年末年始(12月29日〜1月3日)で、入館は無料です。アクセスは、JR花咲線根室駅から根室交通バスに乗り「東梅」停留所で下車し徒歩2分、車の場合は根室市街から約15分(国道44号沿い)です。問い合わせ電話は0153-25-3047。
野鳥観察がテーマの旅なら、釧路市街から根室エリアまで足を延ばすプランとして釧路発バードウォッチングガイドもあわせてチェックしておくと、道東の観察スポットを一通り把握できます。
風蓮湖|国内最大級の白鳥飛来地とラムサール条約湿地
風蓮湖(根室市酪陽1)は、野付風蓮道立自然公園内に位置する汽水湖です。根室市観光協会公式サイトによると、周囲は約96kmにおよび、約330種の野鳥が観測できる「国内最大の白鳥の飛来地」として知られています。環境省の資料によると、風蓮湖・春国岱は2005年11月8日にラムサール条約湿地として登録され、登録面積は6,139haです。
観察拠点としては「白鳥台センター」周辺があり、根室市観光協会公式サイトの案内ではJR根室駅から根室交通バス厚床行きで約24分、「白鳥台センター」下車すぐです。駐車場は「道の駅スワン44」を利用できます。このほか、風蓮湖沿いの国道44号沿いには野鳥観察舎「東梅ハイド」(根室市東梅218)があり、タンチョウやオオハクチョウ、オオワシ、オジロワシなど多様な野鳥を観察できます。JR根室駅から車で約20分、利用時間には制限があり年末年始は利用できません。
車石(花咲岬)|国天然記念物の奇岩と花咲港
花咲岬に立つ花咲灯台の下、花咲港エリアの海岸には「根室車石」が露出しています。文化庁の文化遺産オンラインによると、根室車石は約6,000万年前の海底火山活動でできた枕状溶岩で、放射状の割れ目が車輪のような姿を見せることからこの名がつき、1939年9月7日に国の天然記念物に指定されました。根室市観光協会公式サイトによると、日本有数の漁獲高を誇る花咲港を一望できる立地でもあります。
アクセスは、根室市観光協会公式サイトによると根室市中心部から車で約15分(約7km)、根室交通バス「花咲線」利用の場合は「花咲灯台入口」下車徒歩約15分です。灯台周辺には無料駐車場があります。すぐそばには野鳥観察舎「花咲港車石ハイド」(根室市花咲港3)もあり、ウミバトやケイマフリなどの海鳥やアザラシが観察できることがあります。利用時間は3〜10月が6:00〜17:00、11〜2月が7:00〜16:00で、年末年始は利用できません。
根室金刀比羅神社・高田屋嘉兵衛像
根室金刀比羅神社(根室市琴平町1丁目4番地)は、根室市観光協会公式サイトによると1806年に香川県の金刀比羅宮から御分霊を迎えて創建された、海の守り神・大物主大神を祀る神社です。200年以上にわたり漁業や航海の安全、豊漁を願う人々に親しまれてきました。境内には、江戸時代後期の海商で国後島・択捉島間の航路を開いた高田屋嘉兵衛の像があり、根室港を見下ろす展望台も設けられています。
アクセスは、車の場合JR根室駅から約5〜7分(約2km)、根室交通バス「花咲線」利用の場合は「汐見町」下車徒歩約5分です。駐車場は社務所前に約20台分あり、大きな祭事の際は海側の第2駐車場も開放されます。
明治公園・根室市歴史と自然の資料館
明治公園は、開拓使根室牧畜場の跡地にあたる公園です。根室市公式サイトによると「日本の歴史公園100選」に2006年10月27日付で選定されており、園内に残るサイロ3基は2007年11月30日に「近代化産業遺産」として認定されています。
根室市が運営する「根室市歴史と自然の資料館」(根室市花咲港209番地)は、根室市公式サイトによると開館時間9:30〜16:30、休館日は月曜・祝日(月曜が祝日の場合は翌日も休館)と年末年始(12月29日〜1月3日)、入館は無料です。根室半島チャシ跡群の関連資料やジオラマ展示もあり、後述する日本100名城スタンプの設置場所にもなっています。
根室半島チャシ跡群|日本100名城お城番号1番
根室半島チャシ跡群は、根室市観光協会公式サイトによると市内に32か所のチャシ跡が残り、うち24か所が国指定史跡です。平成19年(2007年)に日本城郭協会の「日本100名城」に選定され、お城番号1番にあたります。「チャシ」はアイヌ語で「柵囲い」を意味し、砦や祭祀の場、見張り場など多目的に使われていたとされています。
見学用に整備されているのは、ノツカマフ1号・2号チャシ跡(根室市牧の内127番地1)とヲンネモトチャシ跡(根室市温根元59-60番地)の2か所です。いずれも駐車場からチャシ跡までは徒歩約5分。日本100名城スタンプは、根室市歴史と自然の資料館、根室駅横の観光インフォメーションセンター、納沙布岬の北方館(根室市北方領土資料館)の3か所に設置されています。見学の際は、指定された駐車場を利用し、漁港や私有地には立ち入らないよう根室市観光協会公式サイトが呼びかけています。
納沙布岬・北方館・望郷の家・東根室駅
本土最東端の納沙布岬、北方領土に関する資料を展示する北方館・望郷の家については、釧路から根室・納沙布岬への日帰りガイドで開館時間・入館料まで詳しく紹介しています。北方館は9:00〜17:00・11〜4月の水曜休・入館無料、望郷の家は9:00〜17:00(11月1日〜2月28日は16:30閉館)・11〜4月の月曜休・入館無料です(根室市公式)。
なお、根室市公式サイトの花咲線案内ページに掲載されている駅一覧では、釧路駅から根室方面への終着駅として根室駅までが案内されており、東根室駅の記載はありません(2026年9月時点)。東根室駅の現在の運行状況を確認したい場合は、JR北海道公式サイトで最新情報を確認してください。
根室市内のアクセス|根室交通の路線バス
根室市内の観光地をバスで巡る場合、根室交通の路線バスが利用できます。根室交通公式サイトによると、主な路線は納沙布岬方面の「納沙布線」(根室駅前ターミナルから乗車時間47分)、白鳥台・東梅を経由し風蓮湖・春国岱方面へ向かう「厚床線」、花咲港・車石・根室金刀比羅神社方面へ向かう「花咲線」(JR花咲線とは別の路線バスの名称)です。このほか中標津空港線(約120分)など複数の路線があります。
いずれの路線も便数が限られるため、訪問前に根室交通公式サイトの最新時刻表で運行日・時刻を確認しておきましょう。車で巡る場合は、根室市街を拠点に各スポットまで15〜30分程度を見ておくと計画しやすくなります。
季節の見どころと1泊2日モデルコース
風蓮湖・春国岱は白鳥をはじめとする渡り鳥の飛来地として知られ、東梅ハイドや白鳥台センター周辺で季節ごとの野鳥観察ができます。根室半島チャシ跡群やノツカマフ・ヲンネモトの史跡見学、車石の奇岩観察は通年楽しめるスポットです。冬季の道路状況やスタッドレスタイヤの準備については、釧路の冬道ドライブ対策もあわせて確認しておくと安心です。
1泊2日で根室市内を巡る場合のモデルコース例です。
- 1日目午前: 釧路市街から国道44号で根室市街へ(約124km)。根室金刀比羅神社・高田屋嘉兵衛像に立ち寄る
- 1日目午後: 明治公園、根室市歴史と自然の資料館を見学し、ノツカマフ・ヲンネモトのチャシ跡へ
- 1日目夕方: 花咲岬の車石・花咲灯台を見学し、根室市街で宿泊
- 2日目午前: 春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター、風蓮湖(白鳥台センター)で野鳥観察
- 2日目午後: 納沙布岬・北方館・望郷の家を見学し、国道44号で釧路方面へ戻る
秋にサンマの祭りを目当てに訪れる場合は、根室さんま祭りの日程とアクセスもあわせて確認しておくと日程を立てやすくなります。花咲ガニなど根室のご当地グルメは、根室のご当地グルメガイド・花咲ガニガイドで詳しく紹介しています。道東を広く周遊する場合は、道東3日間周遊モデルコースも参考にしてください。
Q1. 根室市の見どころはどこにありますか
A: 春国岱・風蓮湖・車石(花咲岬)・根室金刀比羅神社・明治公園・根室市歴史と自然の資料館・根室半島チャシ跡群・納沙布岬などが根室市内に点在しています。根室市観光協会公式サイトで最新情報を確認してください
Q2. 春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターの入館料は
A: 入館無料です。開館時間は4〜9月が9:00〜17:00、10〜3月が9:00〜16:30。休館日は毎週水曜(祝日の場合は翌々日)、祝日の翌日、年末年始です(根室市観光協会公式)
Q3. 風蓮湖・春国岱はラムサール条約湿地ですか
A: はい。環境省によると2005年11月8日にラムサール条約湿地として登録され、登録面積は6,139haです
Q4. 根室半島チャシ跡群はどこで見学できますか
A: ノツカマフ1号・2号チャシ跡とヲンネモトチャシ跡の2か所が見学用に整備されています。日本100名城のお城番号1番にあたり、スタンプは根室市歴史と自然の資料館など3か所に設置されています(根室市観光協会公式)
Q5. 根室市内をバスで回ることはできますか
A: 根室交通の路線バス「納沙布線」「厚床線」「花咲線」などが市内の主要スポットへ運行しています。便数が限られるため、根室交通公式サイトの時刻表で事前に確認してください
※本記事の開館時間・料金・アクセス情報は2026年9月時点で公式サイトから確認できた内容です。変更される場合があるため、訪問前に各公式サイトでの最新情報の確認をおすすめします。









