このページは、釧路市への進出・拠点開設を検討する企業の担当者と、釧路で仕事を探す人の両方が「最初に開く1ページ」として、公的統計と釧路市公式情報だけで労働市場・産業構造・産業用地・物流交通・インフラ・気候・相談窓口を整理したデータルームです。掲載している数値はすべて出典を明記し、裏取りできなかった情報は書いていません。執筆時点(2026年9月)の公開情報に基づいています。
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このページは大きく2つの読み方ができます。
- 企業の立地・拠点検討担当者: 「労働市場」「企業立地の受け皿」「物流・交通」「インフラと気候」「相談窓口一覧」を中心に読むと、進出検討に必要な一次情報にすぐアクセスできます。
- 釧路で仕事を探す人: 「人口と労働力」「労働市場」「相談窓口一覧」を中心に読むと、地域の産業構造と求人の探し方が把握できます。より詳しい業種別の求人動向は「釧路の求人・転職市場データ」もあわせてご覧ください。
本文中の数値は、統計の性質上、公表時期によって直近値が更新されます。各項目には出典名と確認年月を添えていますので、最新値が必要な場合は出典元を直接ご確認ください。
人口と労働力
釧路市の住民基本台帳人口は、2026年8月末時点で149,777人・90,376世帯(男性70,413人・女性79,364人、うち日本人住民148,001人・外国人住民1,776人)です。前月比では27世帯・99人の減少、前年同月比では654世帯・2,563人の減少となっています(釧路市公式サイト「住民基本台帳人口」)。
産業構造は、令和3年(2021年)経済センサス-活動調査(釧路市)によると、全産業合計で事業所数7,989事業所(うち民営7,775事業所)、従業者数74,401人(うち民営66,727人)です。主要業種の内訳(事業所数の多い順)は次の通りです。
| 産業分類 | 事業所数 | 従業者数 |
|---|---|---|
| 卸売業,小売業 | 1,773事業所 | 13,821人 |
| 宿泊業,飲食サービス業 | 1,221事業所 | 6,439人 |
| 医療,福祉 | 692事業所 | 12,718人 |
| 建設業 | 659事業所 | 5,450人 |
| 製造業 | 328事業所 | 5,342人 |
| 運輸業,郵便業 | 282事業所 | 6,020人 |
従業者数でみると、事業所数は少ないながら医療,福祉が2番目に多い12,718人を抱えている点が特徴です。この経済センサスは2021年(令和3年)時点の調査であり、最新の数値は釧路市統計書の入口ページで確認できます。釧路の産業構造の全体像は「釧路の産業概要」でも解説しています。
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労働市場|有効求人倍率・最低賃金
有効求人倍率(釧路管内・常用計)
北海道労働局「安定所別月間有効求人倍率の推移(常用計)」によると、釧路公共職業安定所管内の有効求人倍率は次の通りです。
| 年度・月 | 釧路 | 全道 | 全国 |
|---|---|---|---|
| 令和5年度平均 | 1.21倍 | 1.00倍 | 1.17倍 |
| 令和6年度平均 | 1.20倍 | 0.95倍 | 1.14倍 |
| 令和7年度平均 | 1.13倍 | 0.91倍 | 1.10倍 |
| 令和8年6月 | 0.92倍 | 0.82倍 | 1.01倍 |
| 令和8年7月 | 0.99倍 | 0.86倍 | 1.05倍 |
同じ北海道労働局の資料では、比較対象として帯広(令和7年度平均0.94倍)、室蘭(同1.19倍)、函館(同0.78倍)の数値も公表されています。釧路管内の有効求人倍率は全道・全国平均を上回る水準で推移しており、求人数に対して求職者数が相対的に少ない状態が続いています。ただし倍率は業種・職種によって大きく異なるため、業種別の求人動向は「釧路の求人・転職市場データ」で詳しく扱っています。
最低賃金
北海道最低賃金(地域別・一般)は時間額1,075円(2025年10月4日発効)です(釧路市公式サイト)。このほか特定の産業には、これより高い特定最低賃金(2025年12月1日発効)が適用されます。
| 産業 | 特定最低賃金 |
|---|---|
| 鉄鋼業 | 1,165円 |
| 電子部品・デバイス・電子回路、電気機械器具、情報通信機械器具製造業 | 1,116円 |
| 処理牛乳・乳飲料、乳製品、砂糖・でんぷん糖類製造業 | 1,113円 |
| 船舶製造・修理業、船体ブロック製造業 | 1,105円 |
最低賃金は毎年10月前後に改定されます。最新の金額は北海道労働局の公式サイトで確認してください。
求人の探し方
釧路で求人を探す、または採用活動の相談をする場合の窓口は次の2つです。
- 釧路市雇用労働相談所(釧路市黒金町7丁目5番地 釧路市役所4階、電話0154-31-4522): 雇用・労働に関する相談のほか、UIJターン情報の提供も行っています。開所時間は月〜金9:00〜16:00(祝日・年末年始を除く)。
- ハローワーク釧路(〒085-0832 釧路市富士見3丁目2番3号、代表電話0154-41-1201): 利用時間は8:30〜17:15(土日祝・年末年始休み)。別窓口としてハローワークプラザ釧路(釧路市錦町2-4 釧路フィッシャーマンズワーフMOO 2階、電話0154-23-8609)もあります。
求職者向けの実践的な情報は「釧路の仕事探しFAQ」でも整理しています。
企業立地の受け皿|工業団地と条例
西港臨海工業団地
釧路市が分譲主体となっている臨海型工業団地です。北海道庁が公表する工業団地台帳(釧路市提供データ)によると、団地面積279.9ha(うち工場等用地228.2ha)のうち、分譲済面積は209.6ha、分譲中面積は18.6haで、未分譲区画の記載はありません。分譲価格は「要相談」です。
立地環境は、たんちょう釧路空港まで13km(車で20分)、道東自動車道 阿寒ICまで24km(車で30分)、JR新富士駅まで2km(徒歩5分)、釧路港西港区に隣接。電力は星が浦変電所(30,000kVA)に隣接し高圧線6.6kVが利用可能、上水道は取水可能量800㎥/日・価格294円/㎥、インターネットは光回線に対応しています(同台帳)。現在、道東飼料株式会社・ホクレンくみあい飼料株式会社・全国酪農業協同組合連合会・中部飼料株式会社・ホクレン肥料株式会社といった配合飼料・肥料メーカーが立地しています。
西港分譲地
釧路市有財産として分譲されている区画で、面積は約1.9ha、価格は「応相談」です。たんちょう釧路空港から車で20分、道東自動車道・釧路西ICから車で10分の立地です(釧路市公式サイト「分譲地のご案内」)。問い合わせは水産港湾空港部港湾空港課(〒084-0914 釧路市西港1丁目100番17 港湾庁舎2階、電話0154-53-3371)です。
このほか釧路市は、市に登録された宅地建物取引業者等へ一斉照会して事業用物件(工場・オフィス等)の情報提供を行う制度も設けています(産業振興部産業推進室)。
企業立地促進条例
釧路市企業立地促進条例には、固定資産税及び都市計画税等の課税免除(3年間)、土地取得助成、雇用助成、緑化助成、設備投資資金助成といった優遇制度が定められています(北海道庁公表の工業団地台帳)。条例本文(別表第2の備考)では、対象業種に工場だけでなく、ソフトウェア業・情報処理サービス業・データセンター・コールセンターの施設も明記されています。助成率・限度額など詳細な要件は業種・規模によって異なるため、くしろポータルの「支援制度検索」で企業立地カテゴリの制度を確認するか、産業振興部産業推進室(0154-31-4550)へ直接お問い合わせください。
再生可能エネルギーのゾーニング
釧路市は2050年カーボンニュートラルを見据えた「釧路市再生可能エネルギー基本戦略」を策定しており、あわせて「釧路市再生可能エネルギーゾーニングマップ(素案)」も公表しています。同マップでは、太陽光発電の促進区域として高山地区の一部、バイオガス発電の促進区域として阿寒・音別地区の畜産バイオマス発生地近傍が示されています(釧路市公式サイト)。
物流・交通
釧路港
釧路港は平成23年(2011年)5月に、国土交通省が資源・エネルギー・食糧の安定供給を目的に選定した「国際バルク戦略港湾」のうち、穀物の拠点港5港(鹿島港・志布志港・名古屋港・水島港・釧路港)のひとつに選定されました(国土交通省「国際バルク戦略港湾の選定結果について」)。
その後、平成28年(2016年)2月には「特定貨物輸入拠点港湾(穀物)」に指定され、西港区第2埠頭地区が中核施設となっています(釧路市公式サイト「釧路港特定利用推進計画」)。釧路港の水揚げ量や国際コンテナ航路など、港湾全体のより詳しいデータは「釧路港の役割と水揚げ」でまとめています。
たんちょう釧路空港
釧路市公式サイトによると、定期便の就航路線は次の3路線です。
- 釧路~東京(羽田)線: 日本航空、全日本空輸、エアドゥ・全日本空輸共同運航
- 釧路~新千歳線: 全日本空輸
- 釧路~丘珠線: 日本航空
このほか季節便も就航します(詳細は釧路・阿寒湖観光公式サイトを案内)。
道東自動車道
北海道開発局釧路開発建設部の発表によると、道東自動車道 阿寒IC~釧路西IC間(延長17.0km)が2024年12月22日15時に開通しました。これにより札幌と釧路が高速道路で直結しています。釧路地区内では、白糠IC~庶路IC~阿寒IC、釧路西IC~釧路中央IC~釧路東ICが2016年3月12日に、釧路東IC~釧路別保ICが2019年3月9日にそれぞれ開通済みです(釧路市公式サイト「道東自動車道の開通状況」)。
インフラと気候
電力・通信
釧路市内では、企業立地の受け皿となる西港臨海工業団地に星が浦変電所(30,000kVA)が隣接し、光インターネット回線にも対応しています(北海道庁公表の工業団地台帳)。市内全域の通信インフラ整備状況について、本記事で確認できる一次情報は限られるため、個別エリアの整備状況は事業者への確認をおすすめします。
工業用水道
釧路市は工業用水道事業を保有しています。釧路市工業用水道事業給水条例によると、料金は基本料金・特定料金が1㎥につき20.90円、超過料金が1㎥につき41.80円、最小給水量は1給水先あたり基本使用水量100㎥/月です。給水対象区域については条例本文に地理的範囲の明記がないため、利用可能エリアは上下水道部への確認が必要です。
気候
気象庁の平年値(1991〜2020年の30年平均)によると、釧路の年平均気温は6.7℃、最も暖かい8月の平均気温は18.2℃です。冬は1月の日最低気温の平均が−9.8℃まで下がる一方、年間降雪量は127cm、12〜2月の日照時間の合計は545.4時間と、雪が少なく冬の日照時間が長い気候です。
この気温データを踏まえ、釧路市企業立地促進条例では対象業種にデータセンターが明記されています(前述)。実際に市内には、株式会社ポータスが運営する「KUSHIRO-iDC」(釧路市鳥取南5丁目12番5号)というデータセンターがあり、耐震設計建築・免震床構造・無停電電源設備・自家発電設備・空調設備・入退室管理設備を備えています(同社公式サイト)。
災害リスクとBCP
釧路市は津波・洪水・火山・土砂・地震・内水の災害ハザードマップ(PDF版)とWebハザードマップ、釧路地区・音別地区の高潮ハザードマップを公開しています。事業継続計画(BCP)の策定にあたっては、進出予定地のハザード情報を事前に確認しておくことをおすすめします。詳しいハザード情報・避難場所の探し方は「釧路の防災データ」でまとめています。
釧路に拠点を置く企業の例
公式情報で所在地・事業内容を確認できた例として、次の企業があります。
- 株式会社ポータス「KUSHIRO-iDC」(釧路市鳥取南5丁目12番5号): 地場IT企業が運営するデータセンター。耐震設計建築・免震床構造・無停電電源設備・自家発電設備を備えています。
西港臨海工業団地に立地する企業については、前述の「企業立地の受け皿」セクションで紹介しています。
相談窓口一覧
| 窓口 | 内容 | 連絡先 |
|---|---|---|
| 産業振興部産業推進室 | 企業立地・事業用物件の相談 | 釧路市役所本庁舎4階、電話0154-31-4550 |
| 釧路市雇用労働相談所 | 雇用・労働相談、UIJターン情報 | 釧路市役所4階、電話0154-31-4522 |
| ハローワーク釧路 | 求人・求職の相談 | 釧路市富士見3-2-3、電話0154-41-1201 |
| 釧路商工会議所 | 会員企業向け相談・支援 | 公式サイト https://www.kuhcci.or.jp/ |
支援制度と掲載のご案内
企業立地・創業・雇用に関する各種支援制度は、くしろポータルの「支援制度検索」で「企業立地」などのカテゴリから絞り込んで確認できます。助成金の金額や要件は制度ごとに異なるため、対象になりそうな制度が見つかったら、あわせて所管窓口へ直接お問い合わせください。
また、釧路市内で事業を営む企業・店舗の情報は「掲載のご案内」から、くしろポータルへの掲載を申し込めます。企業誘致で釧路に進出した後の情報発信・採用広報にもご活用ください。
Q1. 釧路の有効求人倍率はどのくらいですか?
A: 北海道労働局によると、釧路公共職業安定所管内の有効求人倍率(常用計)は令和7年度平均で1.13倍です。同時期の全道平均0.91倍・全国平均1.10倍を上回っています
Q2. 釧路市に工業団地はありますか?
A: あります。西港臨海工業団地は団地面積279.9haのうち分譲済209.6ha・分譲中18.6haで、配合飼料・肥料メーカーなどが立地しています。このほか約1.9haの西港分譲地もあります(釧路市・北海道庁公表資料)
Q3. 釧路から札幌へ高速道路でつながっていますか?
A: つながっています。2024年12月22日に道東自動車道 阿寒IC~釧路西IC間が開通し、札幌と釧路が高速道路で直結しました(北海道開発局)
Q4. 釧路の最低賃金はいくらですか?
A: 北海道最低賃金(地域別・一般)は時間額1,075円(2025年10月4日発効)です。鉄鋼業など一部産業にはこれより高い特定最低賃金が適用されます
Q5. 釧路に進出する企業向けの相談窓口はどこですか?
A: 釧路市産業振興部産業推進室(電話0154-31-4550)です。企業立地促進条例に基づく優遇制度や、工業団地・事業用物件の情報を相談できます
※本記事の数値・制度内容は執筆時点(2026年9月)で釧路市・北海道労働局・国土交通省・北海道庁などの公式情報から確認できた内容です。統計は公表時期によって更新されるため、最新の数値・要件は各出典元でご確認ください。









