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釧路港の役割と水揚げ

全国1位の水揚げ量と物流・生乳移出のデータ

釧路港は令和6年の水揚げ量173,659トンで全国1位(釧路市公式)。国際バルク戦略港湾としての穀物輸入、韓国・釜山との国際コンテナ航路、生乳の関東移出まで一次情報で解説します。

釧路港に停泊する大型貨物船と港湾施設

Photo: Kushiro Port Hokkaido Japan01s5 / Wikimedia Commons

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編集部
くしろポータル編集部

釧路市・釧路町在住の編集部が一次情報・公的機関データをもとに執筆。編集方針

この記事のポイント

  • 1釧路港の水揚げ量は令和6年173,659トンで全国1位(令和5年も189,416トンで全国1位・釧路市公式)
  • 2平成14年に韓国・釜山港との国際コンテナ定期航路を開設。平成23年には穀物分野の国際バルク戦略港湾に選定されている
  • 3釧路管内の生乳の約3割は高速貨物船ほくれん丸などで釧路港から関東方面へ毎日移出されている

釧路港の概要|道東を支える重要港湾

釧路港は北海道東部・太平洋に面した港で、明治32年(1899年)に開港し、昭和26年(1951年)に重要港湾の指定を受けました。釧路市公式サイトによると、釧路市は古くから「水産・石炭・紙パルプの3大基幹産業」が盛んな地域で、釧路港はその物流を担う拠点として発展してきました。石炭産業の歴史については太平洋炭礦の記事も参考にしてください。

港区は東港区と西港区で構成されます。西港区は昭和44年(1969年)に建設計画が策定され、昭和50年(1975年)に第1埠頭、昭和56年(1981年)に第2埠頭、平成7年(1995年)に第3埠頭が完成しました。平成14年(2002年)には第4埠頭の一部供用が始まり、道東で初めてとなる水深14メートルの岸壁を含む3バースが利用可能になっています。

水揚げ量は全国1位|令和5・6年の実績

釧路市公式サイトによると、釧路港の水揚げ量は次のとおり2年連続で全国1位を記録しています。

年水揚げ量順位2位(銚子港)
令和5年(2023年)189,416トン全国1位188,965トン
令和6年(2024年)173,659トン全国1位146,548トン

令和6年はマイワシが水揚げ量の8割以上を占めました。過去には昭和44年〜52年、昭和54年〜平成3年にも日本一を記録しており、令和5年の日本一は平成3年以来32年ぶりの記録でした。水揚げされた魚種や漁法、加工の詳しい流れは釧路漁港の水揚げと釧路の漁業で紹介しています。

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国際バルク戦略港湾と穀物輸入|酪農を支える物流

釧路港のもう一つの役割が、飼料用穀物の輸入拠点としての機能です。釧路市公式サイトによると、釧路港は平成23年(2011年)に「国際バルク戦略港湾」の穀物分野に選定されました。その理由として市は、釧路港の背後圏が「全国約5割の乳牛を飼養する生乳・乳製品の一大産地」であり、飼料の原料となる穀物の主要産地である北米に最も近い穀物輸入拠点港であることを挙げています。

選定当時は岸壁水深が不足しており、パナマックス船などの大型船は積載量を減らすか、他港で貨物を降ろしてから釧路港に寄港する非効率な輸送を強いられていました。この課題に対応するための施設整備は平成30年(2018年)に全国で最初に完了し、平成31年(2019年)3月からは釧路西港開発埠頭株式会社による運営が始まっています。管内の酪農の規模については根釧の酪農で詳しく解説しています。

国際コンテナ航路と港湾施設の整備

釧路港には国際コンテナ航路も開設されています。釧路市公式サイトによると、平成14年(2002年)に韓国・釜山港との外貿コンテナ定期航路が開設され、平成17年(2005年)には水深14メートル岸壁に荷揚能力1,200トンの石炭荷役機械が設置されました。平成21年(2009年)には第3埠頭にガントリークレーンを主要設備とする国際コンテナターミナルが整備され、大型コンテナ船舶への対応力が高まっています。

こうした港湾施設の整備は、石炭・紙パルプ・水産物といった移出貨物と、穀物・飼料原料などの移入貨物の双方を支える基盤になっています。道東地域の物流全体については釧路の物流、地域の工業構造については釧路の産業もあわせてご覧ください。

生乳は関東へ、水産物は加工へ|港が支える一次産業の物流

釧路総合振興局の資料によると、釧路管内で生産される生乳の出荷量の約3割は、高速貨物船「ほくれん丸」などを使って釧路港から関東方面へ毎日移出されています。冷涼な気候を生かした釧路の酪農は、この港湾物流があってはじめて首都圏の消費地までつながっています。

一方、釧路港で水揚げされた魚介は、釧路市漁業協同組合の市場を経て加工・出荷されます。加工の仕組みについては釧路の水産加工業で、農水産物の域外出荷全体の流れについては釧路の農水産物の域外出荷と輸出で紹介しています。

買える場所・取り寄せ

釧路港で水揚げされた魚介は、市内の市場や通販でも購入できます。

  • 和商市場(釧路市黒金町13-25・月〜土8:00〜17:00):市場内で海鮮丼や鮮魚を購入できる釧路の台所
  • 釧路市ふるさと納税:うに・かに・いくら・たらこなど釧路の海産物を返礼品として選べる

Q1. 釧路港の水揚げ量は日本一ですか

A: 釧路市公式サイトによると、令和5年(189,416トン)・令和6年(173,659トン)に2年連続で全国1位を記録しています

Q2. 釧路港はどんな貨物を扱っていますか

A: 水産・石炭・紙パルプを3大基幹産業とし、平成23年には飼料用穀物の国際バルク戦略港湾にも選定されています

Q3. 釧路港に国際コンテナ航路はありますか

A: 平成14年(2002年)に韓国・釜山港との外貿コンテナ定期航路が開設されています

Q4. 生乳は釧路港からどこへ運ばれますか

A: 釧路管内の生乳出荷量の約3割が高速貨物船ほくれん丸などで釧路港から関東方面へ毎日移出されています

Q5. 釧路港で水揚げされた魚はどこで買えますか

A: 市内の和商市場や釧路市漁業協同組合の通販、釧路市のふるさと納税返礼品などで購入できます

公式サイト・参考リンク

知っておきたいポイント

  • 1クルーズ船の寄港スケジュールは釧路市港湾空港課の公式サイトで随時公開されている
  • 2港に隣接する釧路フィッシャーマンズワーフMOOでは海鮮グルメや土産物を楽しめる
  • 3港湾施設の一般見学は事前申請が必要な場合があるため、管理事務所への確認を
  • 4水揚げされた魚介の旬や食べ方は釧路の海鮮グルメ記事もあわせて参考に

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この記事の信頼性について

著者

くしろポータル編集部

最終更新

2026-09-13

出典の最終確認

2026-09-13

本記事は北海道釧路市・釧路町を生活拠点とするくしろポータル編集部が、釧路在住者の視点で執筆。公的機関の一次情報・現地確認・公式サイト・在住者の経験を基にリサーチし、 固有名詞・数値は公式サイト等の一次情報で確認し、確認に使った情報源は下の「参考にした公式情報」に掲載しています。詳しい品質管理プロセスは編集方針をご覧ください。

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