釧路漁港(釧路港)とは|水揚げ日本一を記録した実績
「釧路漁港」で検索した場合の正式名称は釧路港です。北海道東部の太平洋に面した重要港湾で、明治32年(1899年)の開港以来、水産・石炭・紙パルプを支える基幹インフラとして発展してきました。釧路市ホームページによると、釧路港は令和5年・令和6年に2年連続で水揚げ量が全国1位を記録しています。
かつても釧路港は日本有数の漁港で、昭和44年〜52年の9年間、昭和54年〜平成3年の13年間にも水揚げ量日本一を記録した実績があります。令和5年の日本一は、平成3年以来32年ぶりの快挙でした。港湾全体の物流機能については釧路港の物流と役割でも紹介しています。
釧路港の水揚げ量の推移|令和5・6年は2年連続日本一
釧路市公式サイトが公表している数値によると、直近2カ年の水揚げ量は次のとおりです。
| 年 | 釧路港の水揚げ量 | 順位 | 2位(銚子港) |
|---|---|---|---|
| 令和5年(2023年) | 189,416トン | 全国1位 | 188,965トン |
| 令和6年(2024年) | 173,659トン | 全国1位 | 146,548トン |
いずれの年も僅差、あるいは大差で全国トップとなっており、釧路港が国内でも屈指の水揚げ拠点であることがわかります。より詳細な年別・魚種別の統計は、釧路市が毎年発行する「釧路市の水産」(最新は令和7年版)や、漁業別・魚種別の取扱量及び金額のページで公開されています。数値は年により変動するため、最新の水揚げ状況を調べる際は釧路市水産課(0154-22-0191)または釧路市ホームページの一次情報を確認するのが確実です。
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釧路港・釧路の漁業で獲れる主要魚種
「釧路港 水揚げ 魚 種」で気になる、釧路で水揚げされる代表的な魚種を紹介します。
マイワシ|水揚げ量の8割以上を占める主力魚種
釧路市によると、令和6年の釧路港の水揚げ量の8割以上をマイワシが占めたとされています。近年の豊漁が続いており、釧路港が水揚げ日本一を維持する最大の要因になっています。
サンマ|釧路を代表する漁業
サンマは釧路市漁業協同組合が「主力商品」と位置づける魚種で、後述する棒受網漁によって漁獲されます。
スケトウダラ・マダラ|すり身やタラコの原料に
釧路市によると、スケトウダラはかまぼこの原料となるすり身や、タラコ・明太子の原料として利用されます。マダラはフライや鍋の材料として使われるほか、白子(タチ)は高級食材として扱われます。
シシャモ|秋から冬にかけての道東の特産
釧路市漁業協同組合によると、シシャモは伝統的には胆振管内の鵡川町が知られた産地ですが、近年は十勝・釧路管内の漁獲量が全道漁獲量の大半を占める主要産地になっています。漁期は10月〜11月で、河川へ遡上するため沿岸に集まってきた個体を漁獲します。
このほか、釧路市漁業協同組合の公式サイトではほっけ・かれい・うに・いかも取り扱う魚種として紹介されています。
釧路の漁法|サンマの棒受網漁とシシャモの底曳き網漁
釧路市漁業協同組合の解説によると、代表的な漁法には次のようなものがあります。
- サンマ棒受網漁:1940年代から発展した漁法で、魚群探知機とサーチライトでサンマの群れを探し、集魚灯を点灯・切り替えながら光に集まる習性を利用して網へ誘導します。撒き餌を使わず、漁具の操作が比較的簡単で、魚体を傷つけにくいのが特徴とされています
- シシャモの底曳き網漁(こぎ網):小型底曳き網を使い、産卵のため河川へ遡上する途中で沿岸に集まったシシャモを漁獲する方法です。漁期は10月〜11月に限られ、資源管理のため2003年から資源量調査に基づく漁獲限度量の設定が行われています
水揚げを支える釧路市漁業協同組合と市場
釧路の水揚げを支えているのが、昭和24年設立の釧路市漁業協同組合です。本所事務所は釧路市西港1丁目にあり、次の2つの市場で水産物を取り扱っています。
- 副港市場(釧路市浜町3番18号):産地市場。令和7年度の取扱高は37億6,800万円
- 新富士市場(釧路市新富士町6丁目1番3号):消費地市場。令和7年度の取扱高は80億9,800万円
このほか、加工事業(令和7年度取扱高8,400万円)や、指導事業・共済事業・購買事業・製氷冷凍事業などを手がけ、水産物の安定供給を担っています。
水揚げされた魚はどう加工される?釧路の水産加工
釧路市漁業協同組合は、水揚げした魚介類をすぐに加工する「総合流通センター」(釧路市西港1丁目)を運営しています。公式サイトによると、同センターは敷地面積16,500平方メートル・建物面積2,447平方メートルの加工処理施設で、クリーンルームやサニタリールーム、最大500kg/時間のトンネルフリーザーを備え、さんま・いわし・ししゃも・ほっけなどを生鮮・冷凍・干物に加工しています。
隣接する製氷・冷凍施設は製氷能力80トン/日、貯氷室合計約3,008トン、冷蔵能力3,002トンの規模を持ち、釧路市の北埠頭にも貯氷・氷供給施設(貯氷量1,000トン)を設置しています。市場から加工・保管までを一体で担う体制が、釧路の水産業を支える基盤になっています。加工品の種類や地域経済への広がりについては、釧路の水産加工業で詳しく紹介しています。水産物の輸出については釧路の輸出も参考にしてください。
釧路の魚介を味わう・調べるには
釧路漁港で水揚げされた魚介は、市内の市場や飲食店でも味わえます。旬の魚介や食べられるスポットについては釧路の海鮮グルメ完全ガイド、海鮮丼で楽しみたい方は釧路の海鮮丼もあわせてご覧ください。
Q1. 釧路漁港とはどこにありますか
A: 「釧路漁港」で検索した場合の正式名称は釧路港です。釧路市漁業協同組合の市場は浜町の副港市場と新富士町の新富士市場にあります
Q2. 釧路港の水揚げ量は日本一ですか
A: 釧路市によると、令和5年(189,416トン)・令和6年(173,659トン)に2年連続で全国1位を記録しています
Q3. 釧路港で獲れる主な魚種は何ですか
A: 令和6年はマイワシが水揚げ量の8割以上を占めたほか、サンマ・スケトウダラ・マダラ・シシャモなどが主要魚種です
Q4. 釧路の代表的な漁法は何ですか
A: サンマは集魚灯を使う棒受網漁、シシャモは小型底曳き網(こぎ網)による漁法が用いられています
Q5. 水揚げされた魚はどこで加工されていますか
A: 釧路市漁業協同組合の総合流通センター(釧路市西港)で製氷・冷凍・加工まで一貫して行われています
公式サイト・参考リンク
※本記事の水揚げ量・取扱高等の数値は執筆時点(2026年9月)で公開されていた情報に基づきます。最新の数値は釧路市水産課(0154-22-0191)または各公式サイトでご確認ください。






