SL冬の湿原号とは|冬の道東を走る蒸気機関車
「SL冬の湿原号」は、JR北海道が釧網本線の釧路駅〜標茶駅間(約50km・約1時間30分)で冬季限定運行する観光列車です。C11形蒸気機関車(C11-171号機)が5両編成の客車を牽引し、雪に覆われた釧路湿原の中を白い蒸気を上げながら走ります。2000年から運転されており、冬の道東を代表する観光コンテンツとして親しまれてきました。
客車は2022年と2023年にリニューアルされており、レトロな雰囲気を残しつつ内装は快適に生まれ変わっています。全席指定で、乗車には事前予約が原則必要です。この記事では、2026年シーズンの公式発表をもとに、予約方法・料金・座席の選び方・服装まで、乗車前に知っておきたい実用情報をまとめます。
2026年シーズンの運行日程・時刻表【2027年は発表待ち】
2026年シーズンは1月17日に運転を開始し、3月15日まで金・土・日・祝日を中心に計32日間運転されました(木曜の運転日も4日ありました)。運転日は次のとおりです。
- 1月:17日〜18日、22日〜25日、29日〜2月1日
- 2月:5日〜8日、11日、13日〜15日、20日〜23日、26日〜3月1日
- 3月:6日〜8日、13日〜15日
1日1往復の時刻は次のとおりです(2026年シーズン)。
| 区間 | 発車 | 到着 |
|---|---|---|
| 釧路 → 標茶 | 11:05発 | 12:35着 |
| 標茶 → 釧路 | 14:00発 | 15:42着 |
途中の停車駅は東釧路・釧路湿原・塘路・茅沼の4駅です。
2027年1〜3月シーズン(2026-27シーズン)の運転日・時刻表は、2026年10月時点ではまだ発表されていません。JR北海道の公式発表は例年12月上旬で、2024年は12月12日にJR北海道本社のプレスリリースとして発表されました。発表され次第、運転日・時刻・料金を更新する予定です。最新の運転日はJR北海道公式サイトの発表を確認したうえで、乗車計画を立ててください。
なお、SLは石炭を燃料とする実車のため、機関車の状態によってはディーゼル機関車による代走に切り替わることがあります。実際に2026年2月5日〜8日はディーゼル機関車代走となった期間があり、SLそのものの運転が確約されているわけではない点は理解しておきましょう。
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料金と予約方法|片道3,060円・発売は乗車1ヶ月前10時
SL冬の湿原号は全席指定席で、釧路〜標茶間の片道料金は次のとおりです。
- 乗車券:1,380円
- 指定席券:1,680円
- 合計:3,060円(小学生以下は半額)
往復乗車する場合は、往路・復路それぞれの指定席を予約する必要があります。ひがし北海道フリーパスなど一部のフリーきっぷでは、SL冬の湿原号の指定席券は対象外です。
予約方法は次の3通りです。
- えきねっと(JR東日本のインターネット予約サービス)
- みどりの窓口(JR北海道各駅)
- 主な旅行会社(JR北海道の案内による)
座席の発売開始は乗車日の1ヶ月前・午前10時です。乗りたい日が決まっている場合は、発売時刻に合わせて予約しましょう。
座席の選び方|たんちょうカーとストーブカー、おすすめは
SL冬の湿原号の客車は5両編成で、車両ごとに座席の性格が異なります。
- 1・5号車「たんちょうカー」:釧路川側の窓に面したカウンター席と、山側を高床にしたボックス席、展望通路を備えた車両
- 2号車「ストーブカー(カフェカー)」:だるまストーブが設置され、車内販売のカウンターがある
- 3・4号車「ストーブカー」:同じくだるまストーブを備えたボックス席主体の車両
湿原の車窓をじっくり楽しみたいなら、たんちょうカー(1・5号車)の川側のカウンター席が候補になります。
一方、だるまストーブでのスルメ炙り体験を重視するなら、ストーブが設置された2〜4号車のストーブに近い座席を選ぶとよいでしょう。
車内の楽しみ方|だるまストーブでスルメを炙る
SL冬の湿原号の名物体験が、だるまストーブでのスルメ炙りです。ストーブカーには石炭で燃える昔ながらのだるまストーブが設置されており、車内販売で購入したスルメイカを網に乗せて自分で炙って食べることができます。香ばしい匂いが車内に漂い、暖かいストーブの熱と窓の外の雪景色のコントラストが、この列車ならではの旅情を演出します。
車内販売ではスルメのほかに、沿線の特産品なども取り扱っています。
釧路湿原を走る車窓の景色を楽しめるよう、カメラやスマートフォンはすぐに構えられるようにしておくと、シャッターチャンスを逃しません。
標茶駅での折り返し時間の過ごし方
釧路発11:05の列車は12:35に標茶駅へ到着し、復路の標茶発14:00までおよそ1時間25分の折り返し時間があります。
この折り返し時間には、運転日の12:40頃〜13:50頃に「湯めぐり&グルメ号」が台数限定で運行されます。対象施設はJR北海道の案内(車内パンフレット等)で確認してください。天候を見ながら無理のない範囲で過ごしてください。
服装・持ち物|氷点下の釧路を乗り切る防寒対策
SL冬の湿原号が運行する1〜3月の釧路は、厳しい寒さになります。車内は暖房が効いていますが、停車駅での乗り降りや標茶駅での折り返し時間など、屋外に出る場面に備えて防寒対策は次のポイントを押さえておきましょう。
- 服装は3層構造が基本:インナー(保温下着)、ミドルレイヤー(フリースやダウンベスト)、アウター(防風・防水のダウンジャケット)を重ね着する
- 足元は防寒ブーツ:路面凍結に備えて滑り止め付きのソールを選ぶ
- 手袋・カイロを携帯:スマートフォン対応の手袋と、貼るタイプ・ポケット用の使い捨てカイロを複数用意する
- カメラのバッテリー対策:極寒下では電池の消耗が早いため、予備バッテリーは体の近くで保温しておく
釧路の冬の暮らしと防寒の考え方は、冬の服装・暮らしガイドでも詳しく紹介しています。あわせて確認しておくと安心です。
アクセスと前泊|釧路駅までの行き方と周辺観光の組み合わせ
SL冬の湿原号は釧路駅11:05発と午前中の出発のため、飛行機で当日入りする場合はスケジュールに注意が必要です。たんちょう釧路空港と釧路駅前を結ぶ空港連絡バスがありますが、冬季はダイヤの乱れや積雪による遅延のリスクもあるため、余裕を持った行動を心がけてください。
確実に間に合わせたい場合は、釧路市内での前泊がおすすめです。前泊すれば当日の朝はホテルから釧路駅へ向かうだけで済み、天候によるトラブルにも対応しやすくなります。
SL乗車の前泊・後泊は釧路市内が便利
午前11時台の釧路駅発に余裕を持って間に合わせるなら前泊がおすすめ。楽天トラベルで釧路駅周辺の宿を比較できます。
楽天トラベルで釧路の宿を見る復路が釧路駅に到着するのは15:42のため、その後の時間で釧路市内観光を組み込むこともできます。釧路の鉄道旅ではノロッコ号や花咲線など他の観光列車も紹介していますので、鉄道旅を軸に旅程を組む際の参考にしてください。乗車前後に小腹を満たすなら、釧路駅の駅弁を購入して車内で味わうのもおすすめです。冬の釧路観光全体の見どころは冬の釧路観光ガイドでまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q1. SL冬の湿原号はいつ予約できますか?
A: 乗車日の1ヶ月前の午前10時から、えきねっとやみどりの窓口で予約できます
Q2. 当日券や自由席はありますか?
A: 全席指定席のため自由席はありません。座席の発売は乗車日の1ヶ月前の午前10時からなので、事前予約をおすすめします
Q3. おすすめの座席はどこですか?
A: 湿原の車窓を楽しみたいなら、1・5号車たんちょうカーの川側のカウンター席が候補です
Q4. SLが代走になることはありますか?
A: 機関車の状態によりディーゼル機関車代走になる場合があり、2026年2月5日〜8日にも代走運転の実績があります









