釧路から知床(ウトロ・羅臼)へは、車なら釧路市街から羅臼まで約160.7km・約2時間40分が羅臼町公式の目安で、公共交通ならJR釧網本線と斜里バスの乗り継ぎ、または阿寒バスの定期観光バスという選択肢があります。この記事では、車・JR+バス・都市間バスの3手段を公式情報にもとづいて比較し、日帰りが現実的かどうか、知床五湖や知床峠、羅臼のクルーズを組み込んだ1泊プランまで整理します。
釧路から知床(ウトロ・羅臼)への行き方を比較
知床には、オホーツク海側の「ウトロ」と根室海峡側の「羅臼」という2つの拠点があります。釧路からのアクセスは、車・JR釧網本線+路線バス・都市間バス(定期観光バス)の3手段が中心です。
| 手段 | 目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 車 | 釧路市街〜羅臼:約160.7km・約2時間40分(羅臼町公式) | 自分のペースで動ける。ウトロまでの具体的な距離・所要時間は公式に確認できず |
| JR釧網本線+斜里バス | 釧路〜知床斜里は普通列車、知床斜里〜ウトロ温泉は斜里バスで490円 | 運転しない人向け。乗り継ぎ時間の確認が必須 |
| 阿寒バス定期観光バス | 釧路駅前07:50発→ウトロ温泉17:30〜17:45着・所要9時間55分 | 阿寒湖・摩周湖など道東の観光地を経由しながら1本で行ける |
いずれの手段も釧路から知床までは半日仕事の距離です。次の章から手段ごとに詳しく見ていきます。
車で行く|羅臼まで160.7km・約2時間40分
羅臼町公式サイトのアクセス情報によると、釧路市から羅臼町までは約160.7km・所要約2時間40分です。羅臼へは国道335号線(標津町方面)が通年利用できる経路として案内されています。
知床峠までさらに足を延ばす場合、北海道開発局釧路開発建設部の公式ページでは、釧路空港から知床峠までの経路(国道240号→38号→44号→272号→244号→335号→334号経由)で総距離199.1km・所要約4時間04分と示されています。中標津空港を経由する場合は、中標津空港から知床峠まで87km・1時間44分です。空路と組み合わせるなら中標津空港のほうが知床に近いことがわかります。
一方、ウトロへの車での具体的な距離・所要時間は、知床斜里町観光協会の公式アクセスページを確認しましたが、図表のみでテキストによる明記がなく、公式には確認できませんでした。ウトロを目指す場合は、出発前に地図アプリや北海道の道路情報サイトで最新の走行時間を確認しておくことをおすすめします。道東は信号が少なく走りやすい一方、エゾシカの飛び出しが多いエリアでもあります。釧路のツーリングガイドや釧路のドライブ関連情報も、給油ポイントや運転上の注意点の参考になります。
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JR釧網本線+斜里バスで行く|知床斜里駅で乗り継ぐ
JR北海道公式サイトによると、釧網本線は釧路と網走を結ぶ路線で、途中に知床斜里駅があります。釧路から知床斜里までは同路線の普通列車を利用します。JR北海道公式の時刻表(2026年9月時点の上り全日ダイヤ)では、釧路発で知床斜里まで直通する普通列車は6:38・8:47・14:13・16:29の1日4本で、8:47発の「しれとこ摩周号」は知床斜里に11:08に着きます(所要2時間21分)。冬期は運休や時刻変更もあるため、出発前に必ずJR北海道公式サイトの時刻表で最新の時刻を確認してください。
知床斜里駅に到着したら、斜里バスに乗り継ぎます。斜里バス公式サイトによると、知床斜里(斜里バスターミナル)からウトロ温泉までの運賃は490円(2026年9月時点)です。夏ダイヤは2026年4月28日〜10月31日、冬ダイヤは2025年11月1日〜2026年4月27日の期間で運行され、夏ダイヤは斜里バスターミナル〜ウトロ〜知床五湖〜羅臼方面まで運行する一方、冬ダイヤは斜里〜ウトロ〜知床自然センターの区間のみで、冬季は羅臼まで運行しません。知床線の主な停留所は、斜里バスターミナル・オシンコシンの滝・ウトロ温泉・知床自然センター・岩尾別・知床五湖・カムイワッカ湯の滝・知床峠・羅臼です。運行本数や個々の時刻は季節・年度で変わるため、訪問前に斜里バス公式サイトの時刻表で確認してください。
流氷シーズンにJR釧網本線を利用する場合は、釧路から流氷を見に行くガイドでも網走方面の同路線の利用状況を紹介しているので、あわせて参考にしてください。
都市間バスで行く|阿寒バスの定期観光バス
運転をせずに1本で知床まで向かいたい場合は、阿寒バスの定期観光バスが選択肢になります。
阿寒バス公式サイトによると、「釧路知床号」は2026年7月10日〜11月2日まで毎日運行し、釧路駅前バスターミナルを07:50に出発してウトロ温泉に17:30〜17:45着、所要9時間55分です。運賃は釧路市内発ウトロ温泉行きが6,800円(小人半額)で、阿寒湖・摩周湖第一展望台・美幌峠・砂湯・硫黄山・オシンコシンの滝などを経由します。移動そのものが道東周遊観光になっているのが特徴です。
逆方向の「知床釧路号」は2026年1月18日〜3月15日まで毎日運行し、ウトロの各ホテルを出発して釧路駅前バスターミナル等に到着、所要10時間45分、運賃はウトロ温泉発で釧路市内まで6,800円(小人半額)です。経路は知床→野付→中標津空港→摩周→阿寒湖→釧路空港→釧路の順になります。
このほか、阿寒バスは「釧路羅臼線」(市立病院⇔釧路⇔中標津⇔標津⇔羅臼)を運行しています。この路線は生活交通路線として指定を受け公的補助を受けています。阿寒バスの運賃表では釧路駅前〜羅臼は片道4,940円(往復割引8,600円・有効10日間)です。便数・所要時間は公式サイト上で確認できませんでした。利用を検討する場合は阿寒バスへ直接問い合わせることをおすすめします。
釧路から知床は日帰りできる?1泊がおすすめな理由
結論から言うと、釧路から知床への日帰りは手段によって難易度が大きく異なります。
車で羅臼だけを往復する場合、走行時間は往復で約5時間20分です。羅臼での滞在時間を数時間確保しても日帰り自体は可能ですが、知床峠を越えてウトロまで足を延ばし、知床五湖の散策や羅臼のクルーズも組み込むとなると、移動だけで長時間になり、日没後の運転や急な予定変更のリスクが高まります。特に羅臼町公式が案内するとおり知床峠(国道334号)は冬期閉鎖されるため、冬季は羅臼までの往復に留めるのが現実的です。
阿寒バスの定期観光バス「釧路知床号」を使う場合、片道の所要時間が9時間55分のため、日帰りは事実上不可能です。この路線は最初から1泊(または2泊)を前提に道東周遊をセットで楽しむための企画といえます。
JR釧網本線+斜里バスの乗り継ぎも、釧路〜知床斜里間だけで2時間半前後かかるうえ、知床斜里での乗り継ぎ待ち時間も発生するため、日帰りでの往復はスケジュールがかなりタイトになります。
以上を踏まえると、知床五湖・知床峠・羅臼のクルーズなど知床の主要な見どころを複数組み合わせたい場合は、ウトロまたは羅臼での1泊を前提にプランを組むことをおすすめします。
釧路発・知床1泊2日モデルプラン例
車で移動する場合の1泊2日プラン例です。日程・所要時間は季節や道路状況で変わるため、出発前に必ず最新の道路情報を確認してください。
1日目:早朝に釧路市街を出発し、釧路湿原・阿寒湖・摩周湖方面を経由しながら知床方面へ向かい、ウトロで宿泊します。知床五湖の地上遊歩道を利用する場合は、後述する開園期間・利用区分を事前に確認しておきましょう。
2日目:ウトロから知床峠を越えて羅臼へ向かいます。羅臼町公式によると、羅臼から知床峠まで16.5km・約20分、知床峠経由でウトロまでは27.4km・約35分が目安です(知床峠は冬期閉鎖されるため、通行できるのは開通期間内のみです)。羅臼では、根室海峡クルーズなどのシャチ・クジラウォッチングクルーズに参加する選択肢もあります。羅臼発のクルーズの運航期間・料金・アクセスの詳細は、釧路発クジラ・イルカ・海鳥ウォッチングガイドで紹介しています。羅臼から釧路までは車で約160.7km・約2時間40分です。
知床峠を経由せずウトロ・羅臼を単独で往復する日程を組み、それぞれ1泊ずつ確保する2泊3日プランも、天候リスクを分散できる組み方です。
知床観光の注意点|冬期通行止め・知床五湖・ヒグマ対策
知床横断道路(国道334号)の冬期通行止め:羅臼町公式サイトは「知床峠を含む国道334号は毎年11月から4月末頃までは積雪のため閉鎖されています」と案内しています。北海道開発局釧路開発建設部の公式情報によると、2025年度は羅臼町湯ノ沢〜斜里町岩尾別道道交差点(約23.8km)が対象区間で、令和8年(2026年)3月9日から羅臼町側で除雪作業を開始していますが、開通予定日はページに明記がなく「改めてお知らせします」とされています。冬季にウトロ・羅臼間を車で移動する計画は組まず、必ず開通状況を道路管理者の公式情報で確認してください。
知床五湖の開園期間・利用制限:知床五湖公式サイトによると、開園期間は知床公園線(道道)の開通に合わせて例年4月中旬〜11月中旬頃です。地上遊歩道の利用方法は季節で分かれており、春季(開園〜5月9日)、ヒグマ活動期(5月10日〜7月31日、登録引率者同行の有料ガイドツアーのみ利用可、1組10名まで)、夏秋季(8月1日〜閉園日、事前レクチャー受講で自由散策可)という3区分です。一湖までの高架木道(往復1.6km)は無料で利用できます。植生保護期(4月20日〜5月9日、8月1日〜11月20日)も設定されているため、訪問時期によって歩ける範囲が変わる点に注意してください。
ヒグマ対策:環境省 知床国立公園公式サイトによると、令和4年(2022年)4月1日から国立公園・国定公園の特別地域で「野生動物への著しい接近・つきまとい」「野生動物への餌やり」が規制されており、環境省職員の中止指示に従わない場合は30万円以下の罰金が科される場合があります。知床財団も公式サイトでヒグマへの対処法を案内しており、「ヒグマに出会わないこと」を最善の対処としています。知床五湖のガイドツアーや遊歩道の利用ルールは、この規制と合わせて理解しておく必要があります。
冬道の運転に不安がある場合は、釧路の冬道運転ガイドもあわせて確認しておくと安心です。
釧路との組み合わせ日程|阿寒湖・摩周湖と合わせた周遊プラン
知床は釧路市街から単独で往復するよりも、阿寒湖・摩周湖を経由する道東周遊ルートに組み込むと移動の無駄が少なくなります。阿寒バスの「釧路知床号」の経路にも阿寒湖・摩周湖第一展望台・美幌峠・砂湯・硫黄山が含まれているとおり、これらのエリアは知床への通り道にあたります。
車で周遊する場合は、釧路観光モデルコースで紹介している2泊3日プラン(釧路市街+湿原+阿寒湖・摩周湖)に、さらに1〜2泊を加えて知床まで足を延ばす形が現実的です。日程に余裕があれば、知床往復に3泊4日〜4泊5日を見込んでおくと、道中の観光や天候による予定変更にも対応しやすくなります。
宿泊・体験の予約について
ウトロ・羅臼にはそれぞれ市街地・港周辺に宿泊施設があります。知床峠越えの日程を組む場合は、天候や道路状況によって予定が変わることもあるため、余裕のあるスケジュールで前泊・後泊を検討するのがおすすめです。知床五湖のガイドツアーや羅臼のクルーズは、シーズン中に予約が埋まりやすいため、訪問日が決まったら早めに各公式サイトで空き状況を確認しましょう。
Q1. 釧路から知床までの距離はどれくらいですか?
A: 羅臼町公式によると釧路市から羅臼までは約160.7km・車で約2時間40分です。ウトロまでの公式な距離・所要時間は確認できていません
Q2. 釧路から知床へバスで行けますか?
A: 阿寒バスの定期観光バス「釧路知床号」が釧路駅前からウトロ温泉まで1本で運行しています(2026年7月10日〜11月2日、所要9時間55分・運賃6,800円)。JR釧網本線+斜里バスの乗り継ぎでも向かえます
Q3. 釧路から知床は日帰りできますか?
A: 車で羅臼だけを往復するなら現実的ですが、知床峠を越えてウトロまで足を延ばす場合や定期観光バスを利用する場合は移動時間が長く、1泊での計画をおすすめします
Q4. 知床峠はいつ冬期閉鎖されますか?
A: 羅臼町公式によると、知床峠を含む国道334号は例年11月から4月末頃まで積雪のため閉鎖されます。開通日は年によって変わるため道路管理者の最新情報を確認してください
Q5. 知床五湖はいつ見られますか?
A: 知床五湖公式サイトによると、開園期間は例年4月中旬〜11月中旬頃です。ヒグマ活動期(5月10日〜7月31日)はガイドツアー限定になるなど、時期により利用方法が異なります
Q6. 知床でヒグマに遭遇した場合の注意点はありますか?
A: 環境省の規制により、野生動物への著しい接近・つきまといや餌やりは禁止されています。知床財団も一定の距離を保つよう呼びかけているため、指示に従い近づかないことが基本です






