観光

釧路から流氷を見に行くガイド

網走・紋別・羅臼の距離と日帰り可否

釧路から流氷を見に行く方法を網走の砕氷船おーろら・紋別のガリンコ号・羅臼の根室海峡クルーズで比較。気象庁釧路地方気象台や各社公式サイトの情報をもとに、距離・料金・日帰り可否を2026年9月時点でまとめました。

冬の根室海峡に浮かぶ流氷(釧路から日帰りで訪れる流氷観光のイメージ)

Photo: Icebreaker Aurora on drift ice at Sea of Okhost / Wikimedia Commons

編集部
くしろポータル編集部

釧路市・釧路町在住の編集部が一次情報・公的機関データをもとに執筆。編集方針

この記事のポイント

  • 1気象庁釧路地方気象台によると、根室海峡から流れ着いた流氷が釧路地方でも『数年に一度』見えることがある
  • 2確実に流氷を見るなら網走(砕氷船おーろら・2026年1月20日〜3月31日運航)、紋別(ガリンコ号)、羅臼(根室海峡クルーズ・2月1日〜3月末)の3方面が選択肢
  • 3釧路から羅臼までは車で約160.7km・2時間40分(羅臼町公式)、阿寒バス『釧路羅臼線』も運行している(釧路駅前〜羅臼 片道4,940円)

釧路から流氷を見に行くなら、確実に狙えるのは網走・紋別・羅臼の3方面です。釧路市街そのものは流氷の名所ではありませんが、気象庁釧路地方気象台は釧路地方でも「数年に一度、流氷が見えることもあります」としています。この記事では、網走の砕氷船おーろら、紋別のガリンコ号、羅臼の根室海峡クルーズについて、釧路からの距離・移動手段・運航期間・料金の目安を公式情報にもとづいて整理し、日帰りできるかどうかも検討します。

釧路から流氷は見える?気象庁が示す太平洋側の可能性

釧路は太平洋に面した街で、流氷の名所として知られるオホーツク海側(網走・紋別)とは海域が異なります。気象庁釧路地方気象台は、釧路地方の冬(12〜2月)を紹介するページで「数年に一度、流氷が見えることもあります」と説明しており、根室海峡を南下した流氷が東風や千島海流(親潮)によって釧路地方まで運ばれた時に観察できるとしています。

つまり、条件がそろえば釧路の海岸から流氷らしきものが見える年もありますが、毎年安定して見られる現象ではありません。「釧路 流氷 見れる」かどうかを気にする方は、この気象条件に左右される可能性を踏まえたうえで、確実に流氷を見たいなら次に紹介する網走・紋別・羅臼への訪問を検討するのが現実的です。

網走・紋別・羅臼を比較|釧路からの距離とクルーズの目安

3方面はいずれも釧路から日帰り圏を検討できる距離にありますが、海域・移動手段・運航期間はそれぞれ異なります。まずは全体像を比較します。

方面(海域)釧路からの目安流氷クルーズ2026年の運航期間の目安料金の目安(大人)
網走(オホーツク海側)JR釧網本線の普通列車で約3時間10〜20分(釧路〜網走直通は1日4本・2026年9月時点)。車の所要時間は公式資料で確認できず砕氷船おーろら1月20日〜3月31日7,000円(大型船)
紋別(オホーツク海側)釧路方面からの距離・所要時間は公式資料で確認できず。鉄道の定期便はなく車での移動が基本ガリンコ号冬季運航あり(具体的日程・料金は公式サイトで要確認)公式サイトで要確認
羅臼(根室海峡側)車で約160.7km・2時間40分(羅臼町公式)、阿寒バス「釧路羅臼線」も運行根室海峡クルーズ2月1日〜3月末5,000円(観光コース)/9,000円(撮影コース)

大型のクルーズ船で流氷原の中を進む迫力を楽しみたいなら網走・紋別、根室海峡越しに知床連山と流氷を眺めながらオオワシ・オジロワシなどの野鳥観察も兼ねたいなら羅臼、というのが選び方の目安です。以下、方面ごとに詳しく見ていきます。

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網走|砕氷船おーろらで流氷クルーズ

網走の流氷観光砕氷船「おーろら」は、公式サイトによると2026年は1月20日から3月31日まで運航します。乗り場は網走市南3条東4丁目5の1にある道の駅「流氷街道網走」内で、問い合わせ電話は0152-43-6000(受付9:00〜18:00)です。

料金は大型船おーろらが大人(中学生以上)7,000円・小学生3,500円(個人)で、団体(15名以上)は大人6,650円・小学生3,330円。当日先着で利用できる特別席は追加500円です。所要時間は約1時間で、流氷の状況によって前後することがあります。より流氷原の近くまで進む小型船「おーろら3」は、大人9,800円・小学生4,900円(個人)、所要約2時間のコースで、運航する時期が限られるため公式サイトで運航日を確認してください。

便数は時期によって変わり、1月20〜31日は1日4便、2月は1日5便、3月1〜14日は1日4便、3月15〜31日は1日3便という体制で、時期により早朝・夕方の臨時便が加わることがあります(2026年時点。最新のダイヤは公式サイトで確認してください)。

網走までは、JR釧網本線の普通列車が釧路〜網走を直通しています。JR北海道の時刻表(2026年9月時点の上り全日ダイヤ)では、釧路発の網走直通は6:38・8:47・14:13・16:29の1日4本で、このうち8:47発が「しれとこ摩周号」(2024年3月のダイヤ改正で快速から普通列車になった愛称付き列車)です。8:47発は網走に11:59に到着(所要3時間12分)するため、午後の便のおーろらに乗ることは時間的に可能です。ただし帰りの網走発の列車は本数が限られ、冬期は運休や時刻変更もあるので、必ず最新の公式時刻表で往復の列車を確認してから計画してください。車やレンタカーで向かう場合は、釧路から網走までの車での所要時間は道路管理者や観光協会の公式資料で確認できなかったため、出発前に地図アプリや道路情報サイトで走行時間を調べておくことをおすすめします。

紋別|ガリンコ号で流氷を砕いて進むクルーズ

紋別の流氷観光船「ガリンコ号」を運航するオホーツク・ガリンコタワー株式会社は、紋別市海洋公園1番地を拠点に冬季の流氷観光クルーズを行っています。問い合わせは0158-24-8000、予約専用ダイヤルは050-1743-5848です。

冬季に流氷クルーズが運航されていること自体は公式サイトで確認できましたが、2026年シーズンの具体的な運航期間・便数・料金は、取材時点で公式サイト上に明記されていませんでした。予約はオンライン予約サイトまたは電話で受け付けているため、訪問を検討する場合は出発前に公式サイト・予約サイトで最新の運航状況を確認してください。

紋別へのアクセスについては、紋別観光案内所(紋別市)の公式サイトが網走市内(116km・2時間8分)、旭川市内(142km・2時間16分)、札幌市内(274km・3時間50分)からの距離・所要時間を案内していますが、釧路方面からの記載は確認できませんでした。紋別に定期的な鉄道路線は乗り入れていないため、車での移動が基本になります。釧路から紋別を訪れる場合は、事前に走行ルートと所要時間を地図アプリ等で調べておくと安心です。

羅臼|根室海峡クルーズで流氷とワシを観察

知床半島の羅臼側、根室海峡でも冬に流氷が接岸し、クルーズ船から観察できます。ゴジラ岩観光の「根室海峡クルーズ」は、公式サイトによると2026年の運航期間は2月1日〜3月末です。

コースは2種類あります。撮影コースは早朝便・9時発の1日2便で、所要約2時間30分、料金は大人9,000円(望遠レンズや三脚などの撮影機材を持ち込む場合は追加3,000円)、小学生以下4,500円。観光コースは9時発・13時発の1日2便で、所要約1時間、料金は大人5,000円、小学生以下2,500円です。公式サイトには「流氷や動物たちに100%出会えるというわけではありません」とも明記されており、その日の海況・氷況によって見え方が変わる点は理解しておく必要があります。

釧路から羅臼へは、羅臼町公式サイトによると車で約160.7km・2時間40分(羅臼町起点・原則国道利用で計算)が目安です。同ページでは阿寒バスの利用も案内されており、実際に阿寒バスは「釧路羅臼線」(市立病院⇔釧路⇔中標津⇔標津⇔羅臼)を、生活交通路線として公的補助を受けながら運行しています。ただし便数・所要時間・運賃は公式ページ上で確認できなかったため、利用する場合は阿寒バスへ直接問い合わせることをおすすめします。羅臼のホエールウォッチングクルーズについては、釧路発クジラ・イルカ・海鳥ウォッチングガイドでもアクセスや服装の注意点を紹介しています。

釧路から日帰りは可能?移動手段別の目安

羅臼は、車で片道約2時間40分のため、往復5時間20分程度に観光コース1時間または撮影コース2時間30分を加えても、日帰りでの参加は十分に現実的です。ただし早朝発の撮影コースを利用する場合は、釧路を早朝に出発する計画になります。冬季は日の出も遅いため、暗い時間帯の運転になる点にも注意してください。

網走は、JR釧網本線の釧路発8:47「しれとこ摩周号」(普通列車)に乗れば11:59に網走へ着くため、午後のおーろら乗船は時間的に可能です。ただし直通列車は1日4本と少なく、帰りの列車を含めて公式時刻表での事前確認が欠かせません。車であれば時間の自由度は上がりますが、釧路〜網走間の車の所要時間は公式資料で確認できていないため、事前に地図アプリや北海道の道路情報サイトで走行時間と冬道の状況を確認したうえで計画してください。

紋別も、鉄道の定期便がなく車での移動が基本になる点、釧路からの距離・所要時間が公式資料で確認できていない点は網走と同様です。日帰りを検討する場合は、走行ルート・所要時間・冬道の路面状況を事前にしっかり確認しておきましょう。

なお、釧路へのアクセスガイドでは釧路空港・JR釧路駅を起点にした交通手段全般を紹介しています。道東の周遊ルートを検討する場合の参考にしてください。

流氷シーズンはいつ|運航期間から見る目安

各クルーズの運航期間を見ると、網走の砕氷船おーろらは1月20日〜3月31日、羅臼の根室海峡クルーズは2月1日〜3月末が2026年シーズンの目安です。紋別のガリンコ号も冬季に運航していますが、具体的な期間は公式サイトで随時公開されるため、訪問時期が決まったら公式サイトで最新の運航期間を確認してください。

いずれのクルーズも「流氷の状況によって運航内容が変わる」「流氷や野生動物に必ず出会えるわけではない」ことが各社公式サイトで案内されています。流氷は風向きや海流の影響で接岸・離岸を繰り返す自然現象のため、訪問直前に各社の公式サイトやSNSで最新の流氷状況を確認してから出発すると安心です。

冬道ドライブと服装の注意点

道東の冬道は、路面凍結や吹雪による視界不良が起きやすいのが特徴です。JR北海道も、大型の台風や低気圧の接近が事前に予測でき、影響が全道または札幌圏に及ぶと見込まれる場合には計画運休を実施することがあるとしており、道東のローカル線でも暴風雪による運休・遅れは珍しくありません。車での移動を予定している場合も、出発前に道路情報サイトで通行止め・規制情報を確認し、天候が荒れそうな日は無理なスケジュールを組まないようにしましょう。

車で向かう場合はスタッドレスタイヤの装着が前提となり、急ブレーキ・急ハンドルを避け、車間距離を普段より大きく取ることが基本です。より詳しい注意点は釧路の冬道運転ガイドにまとめています。

服装は、釧路の冬の楽しみ方でも紹介しているとおり、インナー・ミドルレイヤー・アウターの3層構造が基本です。クルーズは洋上で風を受けるため、陸上より体感温度が下がります。厚手の防寒着、手袋、帽子、使い捨てカイロを準備しておくと、寒さで観察を切り上げることなく流氷を楽しめます。同時期の道東はタンチョウの求愛ダンスも見頃を迎えるため、流氷クルーズと組み合わせて計画するのもおすすめです。

宿泊・体験の予約について

網走・紋別・羅臼の各エリアには、それぞれの市街地や港周辺に宿泊施設があります。流氷クルーズは早朝便や午前便もあるため、日帰りにこだわらず前泊を検討すると、当日の移動時間に余裕が生まれます。クルーズの予約は各社の公式サイトまたは電話で受け付けており、特に週末や連休は満席になることもあるため、訪問日が決まったら早めに予約状況を確認しておきましょう。

Q1. 釧路から流氷は見えますか?

A: 気象庁釧路地方気象台によると、釧路地方でも根室海峡から流れ着いた流氷が「数年に一度」見えることがありますが、頻度は高くありません。確実に見たい場合は網走・紋別・羅臼へ足を延ばすのがおすすめです

Q2. 釧路から一番近い流氷スポットはどこですか?

A: 公式に車での所要時間が確認できているのは羅臼で、約160.7km・2時間40分です。網走・紋別は釧路からの公式な車での距離・所要時間が確認できていません

Q3. 釧路から網走の砕氷船おーろらへ日帰りできますか?

A: JR釧網本線の釧路8:47発「しれとこ摩周号」(普通列車)で網走11:59着のため、午後の便なら日帰り乗船は時間的に可能です。直通列車は1日4本と少ないので、帰りの列車も含めて公式時刻表で確認してから計画しましょう

Q4. 羅臼の流氷クルーズは日帰りできますか?

A: 釧路から車で片道約2時間40分のため、日帰りも現実的です。ただし早朝発の撮影コースを利用する場合は、釧路を早朝に出発する計画になります

Q5. 流氷はいつ見られますか?

A: 2026年の運航期間を見ると、網走の砕氷船おーろらは1月20日〜3月31日、羅臼の根室海峡クルーズは2月1日〜3月末が目安です。最新の運航期間は各公式サイトで確認してください

Q6. 冬に道東を車で移動する際の注意点はありますか?

A: 路面凍結や吹雪による視界不良が発生しやすいため、スタッドレスタイヤの装着と、車間距離を広く取る運転、余裕のあるスケジュールが欠かせません

知っておきたいポイント

  • 1気象庁釧路地方気象台によると釧路地方でも数年に一度は流氷が見えることがあるが、確実に見たいなら網走・紋別・羅臼へ足を延ばすのが確実
  • 2網走の砕氷船おーろらは2026年1月20日〜3月31日運航。便数は時期で変わるため出発前に公式サイトで最新時刻を確認しよう
  • 3羅臼の根室海峡クルーズには早朝発の撮影コースもある。釧路から日帰りする場合は前日までに集合時刻を確認しておこう
  • 4冬の道東は路面凍結が多発する。出発前に冬道の注意点を確認し、余裕のある時間配分で計画しよう

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この記事の信頼性について

著者

くしろポータル編集部

最終更新

2026-09-16

出典の最終確認

2026-09-16

本記事は北海道釧路市・釧路町を生活拠点とするくしろポータル編集部が、釧路在住者の視点で執筆。公的機関の一次情報・現地確認・公式サイト・在住者の経験を基にリサーチし、 固有名詞・数値は公式サイト等の一次情報で確認し、確認に使った情報源は下の「参考にした公式情報」に掲載しています。詳しい品質管理プロセスは編集方針をご覧ください。

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