釧路の7月観光は、気象庁の平年値で霧日数が年間最多の16.2日にのぼる一方、平均気温16.1℃・最高気温19.6℃という涼しさが際立つ季節です。本州が梅雨明けから真夏の暑さへ向かうこの時期、釧路は長袖に羽織ものが手放せない気候が続き、避暑を目的にした旅行者にも選ばれています。本記事では気象庁の平年値、釧路観光コンベンション協会・JR北海道・阿寒バス・たんちょう釧路空港の公式情報をもとに、2026年9月時点で確認できる7月の釧路観光のポイントをまとめました。
釧路の7月はどんな気候?気象庁の平年値で見る気温・霧・降水量
気象庁が公表する釧路の平年値(1991〜2020年)によると、7月の平均気温は16.1℃、日中の平均的な最高気温は19.6℃、朝晩の平均的な最低気温は13.6℃です。降水量は120.3mm、日照時間は118.9時間で、夏の月のなかでは日照時間がやや短めになります。
そして7月最大の特徴が霧です。平年値では7月の霧日数は16.2日と、1〜12月のなかで最も多い月にあたります。6月は15.9日、8月は15.2日と夏場全体で霧が多いなかでも、7月がピークです。太平洋上の暖かく湿った空気が、寒流である親潮に冷やされた海面と接することで発生する「海霧」が主な原因で、市街地や海沿いを中心に視界数十メートルまで下がる日もあります。
| 月 | 平均気温 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 | 日照時間 | 霧日数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 6月 | 12.2℃ | 15.8℃ | 9.5℃ | 114.2mm | 126.8時間 | 15.9日 |
| 7月 | 16.1℃ | 19.6℃ | 13.6℃ | 120.3mm | 118.9時間 | 16.2日 |
| 8月 | 18.2℃ | 21.5℃ | 15.7℃ | 142.3mm | 117.6時間 | 15.2日 |
(出典:気象庁 釧路の平年値、1991〜2020年)
海霧は市街地を包んでいても内陸側は晴れていることがあり、エリアによって天候が大きく異なるのも釧路の夏の特徴です。当日の実況は釧路の霧情報で確認してから予定を組むと動きやすくなります。なお6〜7月にかけての釧路の気候全体は、地元で「蝦夷梅雨」とも呼ばれています。梅雨入り・梅雨明けの発表がない北海道ならではの、初夏から夏にかけての空気感もあわせて読むとイメージしやすくなります。
スポンサーリンク
釧路が「避暑地」と呼ばれる理由|7月の気温と過ごし方
7月の釧路は、平年の最高気温が19.6℃にとどまり、いわゆる真夏日(最高気温30℃以上)とは縁遠い気候です。朝晩は13℃台まで下がることも多く、半袖一枚で快適に過ごせる時間帯は限られます。本州が梅雨明けとともに一気に蒸し暑くなるのとは対照的に、釧路は7月に入っても涼しさを保ち続けるため、避暑を目的にした旅行先として選ばれています。
日中に薄手の羽織ものがあれば快適に過ごせる一方、霧が出ている日は体感温度がさらに下がります。屋外の観光や散策の予定がある日は、風を通しにくいアウターを1枚バッグに入れておくと、天候が変わっても対応しやすくなります。
7月の釧路旅行の服装|長袖と羽織りものが基本
7月の釧路旅行の服装は、長袖シャツやカットソーに、薄手のカーディガンやウインドブレーカーを重ねるスタイルが基本です。平年の最低気温は13.6℃のため、早朝や夜に屋外を歩く予定がある場合は、もう1枚羽織れるものを用意しておくと安心です。
足元は、湿原の木道や海沿いの散策路が雨上がりに濡れていることも多いため、防水性のあるスニーカーやライトトレッキングシューズが向いています。日中は日差しが強い日もあるため、帽子やサングラス、日焼け止めも忘れずに準備しましょう。雨具は、霧雨程度なら折りたたみ傘で対応できますが、風を伴う雨の日は防水ジャケットのほうが実用的です。
釧路湿原の夏|7月中旬から湿原の緑が最も美しくなる季節
釧路観光コンベンション協会の案内によると、釧路湿原が最も人気の高い緑色に染まるのは7月中旬から9月とされています。木道沿いのヨシやスゲが深い緑に覆われ、四季のなかでも「湿原らしい」景観がもっとも際立つ時期です。
同協会の案内では、湿原の西側エリアで7月後半にホタルを見ることができるとも紹介されています。日中は緑濃い湿原の景観を楽しみ、日が暮れてからホタルの光を探すという、7月ならではの一日の過ごし方ができる季節です。ホタルを観察する場合は日没後の木道歩きになるため、懐中電灯や虫よけスプレーを用意し、現地の案内板の指示に従って行動しましょう。湿原全体の見頃を月別に詳しく知りたい方は、釧路湿原のベストシーズンガイドもあわせてご覧ください。
釧路川カヌー体験も夏がベストシーズンのひとつ
夏は釧路川のカヌー体験のシーズンでもあります。川面を渡る風を受けながら湿原の中を進む体験は、7月の涼しい気候と相性の良いアクティビティです。催行会社やコース、出発時間は複数あるため、最新のプラン内容は釧路川カヌー体験ガイドや各ツアー会社の公式サイトで確認してください。
くしろ湿原ノロッコ号|緑の車窓を楽しむ観光列車
JR北海道公式サイトによると、くしろ湿原ノロッコ号は2026年は4月25日から10月10日まで運行される予定で、7月もその運行期間に含まれます。運行区間は釧路〜塘路間、所要時間は約45分です。展望車両の大きな窓から、7月にかけて色濃くなっていく湿原の緑を眺められます。
くしろ湿原ノロッコ号は現行車両の老朽化に伴い、2026年度をもって運転を終了する予定です。運行日はシーズンによって変動するため、乗車を予定している場合はくしろ湿原ノロッコ号2026またはJR北海道公式サイトで最新の運行カレンダーを確認してください。
釧路知床号が7月10日に運行開始|道東周遊バスの起点に
阿寒バス公式サイトによると、都市間バス「釧路知床号」は2026年7月10日(金)から11月2日(月)まで毎日運行されます。釧路駅前・MOOバスターミナルを出発し、阿寒湖地域、摩周湖、美幌峠、屈斜路湖(砂湯)、川湯温泉、硫黄山、知床斜里駅、天に続く道、オシンコシンの滝などを経てウトロ温泉へ至る路線で、所要時間は9時間55分です。
車を運転しない旅行者が、釧路から阿寒湖・摩周湖・知床方面まで公共交通機関だけで移動する選択肢のひとつになります。釧路市内から阿寒湖・湿原展望台への路線バスの使い方は釧路観光はバスで回れるにまとめています。
釧路空港の霧対策|視界不良でも欠航率は低い
たんちょう釧路空港の公式サイトによると、釧路空港は海から流れ込む暖かく湿った空気が寒流・親潮の上で冷やされて発生する「海霧」が春から夏にかけて発生しやすい空港です。1995年10月にCAT-Ⅲa対応の着陸システムを導入して以降、霧による欠航率は2010年以降おおむね0.8%程度で推移していると案内されています。現在はさらに視程の低い状況でも着陸できるCAT-Ⅲb対応の設備が整えられています。
7月に釧路空港を利用する場合、霧そのもので大きく欠航が増えるわけではありませんが、天候が崩れた日は前後の便に影響が出ることもあります。フライトのスケジュールには余裕を持たせておくと安心です。
7月の釧路のイベント・お出かけ情報
釧路市内では7月中旬以降、地域の祭りやスポーツイベントが各地で開催されます。日程は年によって変わるため、最新の情報は釧路の7月イベントガイドで確認してください。釧路最大の夏祭り「くしろ港まつり」は2026年は8月7日〜9日の開催(釧路市公式)なので、釧路の8月観光ガイドであわせてチェックするのがおすすめです。
宿泊・移動の準備
7月は本州からの旅行者に加えて、湿原や道東エリアを周遊する旅行者も増える時期です。釧路市街地のホテルのほか、阿寒湖温泉エリアの宿を拠点にする選び方もあります。宿泊エリアやレンタカーの選び方は、各社の公式サイトで最新の空室状況・料金を確認してください。霧の日の運転は、フォグランプの活用と車間距離を多めに取ることを心がけましょう。
釧路の夏の過ごし方全体では7〜8月を通じた過ごし方を、釧路の6月観光ガイドでは気候が近い前月の情報をまとめています。あわせて読むと、初夏から夏にかけての釧路の変化がわかります。
Q1. 釧路の7月の気温はどれくらいですか?
A: 気象庁の平年値では平均気温16.1℃、最高気温19.6℃、最低気温13.6℃です。長袖に薄手の羽織ものがあると快適に過ごせます
Q2. 釧路の7月はなぜ霧が多いのですか?
A: 気象庁の平年値で7月の霧日数は16.2日と年間で最も多く、太平洋の湿った空気が冷たい親潮の海面で冷やされる海霧が発生しやすいためです
Q3. 釧路が避暑地と呼ばれるのはなぜですか?
A: 気象庁の平年値で7月の最高気温が19.6℃にとどまり、真夏日にはほど遠い涼しさが続くためです
Q4. 釧路知床号はいつから運行しますか?
A: 阿寒バス公式サイトによると、2026年は7月10日(金)から11月2日(月)まで毎日運行され、釧路駅前から知床のウトロ温泉まで所要9時間55分で結びます
Q5. 釧路湿原の緑が最も美しいのはいつですか?
A: 釧路観光コンベンション協会の案内によると、湿原が最も美しい緑色に染まるのは7月中旬から9月とされています
Q6. 7月の釧路空港は霧で欠航しやすいですか?
A: 霧は春から夏にかけて発生しやすいものの、たんちょう釧路空港公式サイトによると2010年以降の霧による欠航率はおおむね0.8%程度で推移しています







