釧路の3月は、気象庁の平年値(1991〜2020年)で平均気温が−0.4℃となる「残雪期」です。1〜2月の厳冬期からは一歩抜け出すものの、最低気温は−4.2℃まで下がる日もあり、防寒対策は本格的な冬とほぼ変わりません。一方で、SLふゆの湿原号の今シーズン最終運行やタンチョウの観察、阿寒湖の花火延長など、冬の見どころを駆け込みで楽しめる時期でもあります。この記事では、気象庁・JR北海道・観光協会など公式情報をもとに、釧路の3月観光で知っておきたい気温・服装・見どころ・注意点をまとめました。
釧路の3月はどんな季節?気温データで見る残雪期の観光
気象庁・釧路地方気象台が公表する平年値(1991〜2020年)によると、釧路の3月は**平均気温−0.4℃、日最高気温の平均3.3℃、日最低気温の平均−4.2℃**です。前月の2月(平均−4.3℃・最高−0.1℃・最低−9.4℃)と比べると、最低気温こそ緩やかに上がるものの、最高気温は3.3℃と2月の−0.1℃から大きく回復するのが特徴です。日中は日差しがあれば凍った路面が緩む日もありますが、朝晩は依然として氷点下が続きます。
| 月 | 平均気温 | 最高気温平均 | 最低気温平均 |
|---|---|---|---|
| 2月 | −4.3℃ | −0.1℃ | −9.4℃ |
| 3月 | −0.4℃ | 3.3℃ | −4.2℃ |
| 4月 | 4.0℃ | 8.0℃ | 0.7℃ |
(出典:気象庁・釧路地方気象台 平年値、1991〜2020年)
降水量の平年値は55.9mm、降雪量合計は31cm・最深積雪は23cmで、釧路の月別気温・気候データで見ても、3月は根雪がまだ残りながら少しずつ融け始める端境期にあたります。2月までの「氷点下の絶景」シーズンと、4月以降の雪解けシーズンのあいだをつなぐ月として、釧路の冬の楽しみ方で紹介している冬の体験を駆け込みで楽しめる最後のチャンスとも言えます。
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3月の釧路旅行の服装・持ち物|厚手コート+防寒ブーツが基本
最低気温の平年値が−4.2℃まで下がる3月は、服装の面ではまだ真冬とほぼ同じ装備が必要です。日中の最高気温は平年値で3.3℃前後まで上がる日もありますが、朝晩の冷え込みを基準に準備しましょう。
- アウター:厚手のコートまたはダウンジャケット
- ミドルレイヤー:フリースやニットなど保温性のある一枚
- 小物:手袋・マフラー・ニット帽(朝晩の冷え込み対策に)
- 足元:滑り止め付きの防寒ブーツ。路面の雪解けと再凍結が繰り返される時期のため、防水性のあるものが安心
最深積雪の平年値は23cmで、根雪がまだ残っている時期です。日中に緩んだ雪や氷が夕方以降に再び凍結することも多いため、歩きやすい靴選びが重要になります。
SLふゆの湿原号は3月15日で運行終了|2026年シーズン実績
冬の釧路観光のハイライトのひとつが「SLふゆの湿原号」です。JR北海道の公式発表(2025年12月5日付プレスリリース)によると、2026年シーズンの運行期間は1月17日〜3月15日で、3月の運行日は1日・6日・7日・8日・13日・14日・15日の計7日間のみでした。3月15日(日)が2026年シーズンの最終運行日にあたります。
運行区間は釧路〜標茶間の1日1往復で、釧路11:05発→標茶12:35着、標茶14:00発→釧路15:42着というダイヤです。料金は片道3,060円(乗車券1,380円+指定席券1,680円、小児半額)で、全席指定席のため乗車日の1か月前・午前10時から「えきねっと」やみどりの窓口での予約が必要になります。3月に訪れる場合は運行日が限られるうえに今シーズン最後のタイミングとなるため、日程を早めに固めて予約時刻ちょうどにアクセスするのが確実です。
なお、2027年1〜3月シーズンの運転日・時刻表は、本記事執筆時点(2026年9月)ではJR北海道から発表されていません。JR北海道公式の列車ガイドページにも「通年運転ではございません。運転日にご注意ください」と注記があり、例年どおりであれば次シーズンの発表は秋以降になる見込みです。予約方法や座席の選び方など詳しい情報は、SLふゆの湿原号ガイドで解説しています。
タンチョウ観察|3月も給餌は継続、阿寒国際ツルセンターは3月12日まで
3月は、タンチョウ観察のシーズンとしてはまだ楽しめる時期ですが、施設によって給餌の終了時期が異なるため注意が必要です。
鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリは、公式サイトによると開館期間が10月1日〜3月30日、開館時間は9:00〜16:00で入場は無料です。給餌は11月〜3月に行われており、3月は飛来数が減っていく時期にあたりますが、公式サイトでは「親が子を追い払う『子別れ』や、交尾する姿を観察できる」時期としても紹介されています。休館日は毎週火・水曜、毎月第1木曜(祝日の場合は開館)に加え、12月26日〜1月1日と3月31日です。
一方、阿寒国際ツルセンター(阿寒町)では、施設公式サイトによると2026年度のタンチョウへの給餌は3月12日までとされています。朝の給餌はおおむね8時頃に行われるとの案内がありますが、状況によって変わるため、3月に訪れる場合は事前に公式サイトで最新の給餌終了予定日を確認しておくと安心です。給餌の終了時期は年度によって変わる可能性があるため、あくまで2026年度の実績として参考にしてください。
タンチョウは道東に定住する留鳥で、繁殖期を迎えると給餌場から徐々に離れ、釧路湿原など各地に散っていきます。給餌に頼る姿を見られるのは3月がひとつの区切りとなるため、観察を計画している場合は施設ごとの給餌終了予定を事前に確認しておきましょう。
白鳥(ハクチョウ)は冬の終わりとともに北へ|観察はお早めに
釧路エリアでは、タンチョウのほかにオオハクチョウやコハクチョウの越冬地としても知られています。屈斜路湖・砂湯について、摩周湖観光協会の公式サイトでは「シベリアから渡ってきたオオハクチョウたちが群れをなして休憩する冬の風景は、砂湯の風物詩になっている」と紹介されています。オオハクチョウ・コハクチョウはシベリア方面から日本へ渡ってくる冬鳥で、春が近づくと繁殖地の北方へ戻っていく習性があります。
具体的な北帰行の時期は年の気候によって変動し、公式サイトでも明確な最終観察日までは案内されていないため、3月に観察を予定している場合は「まだ見られるうちに早めに」出かけるのが確実です。阿寒湖・春採湖・屈斜路湖砂湯などのスポットや観察のコツ、給餌禁止のルールについては、釧路の白鳥観察ガイドで詳しく紹介しています。
阿寒湖氷上フェスティバルの花火「冬華美」は3月15日まで延長
阿寒湖で開催される「阿寒湖氷上フェスティバル(ICE・愛す・阿寒『冬華美』)」も、3月に楽しめる冬の体験のひとつです。2026年シーズンは氷上会場でのイベントが2月1日〜3月1日に開催され、その後も花火「冬華美」だけは3月15日まで延長して打ち上げられました(この延長期間は氷上に上がることはできません)。ちょうどSLふゆの湿原号の運行終了と同じ3月15日が節目になるため、3月前半に釧路を訪れるなら両方を組み合わせた旅程を検討する価値があります。
開催期間や花火の実施内容は年によって変わるため、最新情報は釧路・阿寒湖観光公式サイトで確認してください。詳しいアクセスや防寒対策は阿寒湖氷上フェスティバルガイドで解説しています。
釧路の春休み・3月後半の過ごし方
3月下旬は本州でいう春休みシーズンにあたりますが、釧路・阿寒湖観光公式サイトのイベント一覧を確認したところ、3月に新規開催される大型イベントの掲載は見当たりませんでした。1〜2月の冬季イベントと5月以降の桜・花のイベントのあいだにあたる、いわば観光イベントの端境期です。
その分、3月は観光客がやや落ち着く時期でもあり、釧路湿原の展望台や釧路の冬の楽しみ方で紹介している冬の体験を、混雑を避けてゆっくり楽しめる時期とも言えます。春休みに釧路を訪れるなら、SLふゆの湿原号の見納め・タンチョウ観察・冬華美の花火といった「冬の締めくくり」の体験を軸に旅程を組むのがおすすめです。桜や新緑が主役になる5月以降の釧路の楽しみ方は釧路の春イベント特集で、釧路観光の季節別ベストガイドでは一年を通した見どころを整理しています。2月の釧路観光の様子は釧路の2月観光ガイドもあわせてご覧ください。
路面凍結・冬タイヤとアクセスの注意点
3月も釧路の道路は油断できません。日中に緩んだ雪や氷が夜間に再凍結し、見た目では凍結が分かりにくい「ブラックアイスバーン」ができやすい時期です。レンタカーで観光する場合、北海道内のレンタカーは冬期間スタッドレスタイヤが標準装備されていますが、橋の上・交差点・日陰になる道路は特に注意が必要です。冬道の運転に不慣れな場合は、冬の釧路の楽しみ方や冬道運転ガイドで紹介している注意点を事前に確認し、余裕を持った運転を心がけましょう。
たんちょう釧路空港と釧路市街地はバスで結ばれていますが、3月は天候によってダイヤが乱れる可能性も残っています。SLふゆの湿原号や氷上フェスティバルなど日程が限られたイベントに合わせて旅行する場合は、前泊も選択肢に入れておくと、天候トラブルによる予定変更のリスクを減らせます。宿泊先は釧路市街のホテルのほか、阿寒湖温泉街の宿も冬の見どころへのアクセスに便利です。日の入り時刻は3月に入ると日ごとに遅くなっていくため、日中の観光スケジュールを組む際は釧路の日の出・日の入り時刻もあわせて確認しておくと計画が立てやすくなります。
Q1. 釧路の3月の気温はどれくらいですか
A: 気象庁平年値で平均気温−0.4℃、最高気温平均3.3℃、最低気温平均−4.2℃です。2月より最高気温は上がりますが、朝晩は氷点下が続きます
Q2. 釧路の3月に雪は降りますか、積もっていますか
A: 平年値の最深積雪は23cmで、根雪がまだ残っています。日中に緩んだ雪や氷が夜間に再凍結することが多く、路面には引き続き注意が必要です
Q3. SLふゆの湿原号は3月に乗れますか
A: 2026年シーズンは3月1日・6〜8日・13〜15日の計7日間運行し、3月15日が最終運行日でした。次シーズンの日程は本記事執筆時点で未発表です
Q4. 釧路の3月にタンチョウは見られますか
A: 鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリは3月30日まで開館し給餌も継続していますが、阿寒国際ツルセンターの給餌は2026年度は3月12日までとされています。訪問前に各施設の公式サイトで確認してください
Q5. 釧路の春休みにおすすめの観光は?
A: 3月は大型の新規イベントは少ない時期ですが、SLふゆの湿原号の見納め、タンチョウ観察、阿寒湖氷上フェスティバルの花火延長など、冬の見どころを混雑を避けて楽しめます
※本記事記載の日程・時間・料金は執筆時点(2026年9月)の情報です。年によって変更される場合があるため、各公式サイトで最新情報をご確認ください。







