道東・釧路周辺で車中泊を考えるなら、まず知っておきたいのが「道の駅は宿泊施設ではない」という公式ルールです。北海道の道の駅公式サイトは、道の駅について「休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています」と明記する一方、「施設で仮眠していただくことはかまいません」とも案内しています。本記事では、この公式ルールを踏まえたうえで、釧路周辺の道の駅の駐車場・トイレ・営業時間、そして車中泊を前提に整備された日本RV協会認定のRVパークを、2026年9月時点で確認できた情報にもとづいて紹介します。
道の駅での車中泊は「仮眠まで」|宿泊目的の長時間駐車・キャンプ行為は不可
北海道の道の駅公式サイトの「道の駅の利用マナー」ページによると、道の駅の駐車場は交通事故防止のための仮眠は認められていますが、宿泊を目的とした長時間の駐車は遠慮するよう案内されています。あわせて、焚き火・バーベキュー・煮炊きといった火気の使用、パソコンや携帯電話等の電源使用、洗面所での洗濯やペットの洗浄も禁止事項として挙げられています。
つまり、道の駅は「移動中の休憩・仮眠」のための施設であり、テントを張ったり、発電機やコンロを使って調理したりする「キャンプ行為」の場ではありません。道東ドライブ・ツーリングの休憩地点として活用するのは問題ありませんが、車中泊を前提に何泊もする場合は、後述する日本RV協会認定のRVパークやオートキャンプ場を利用するのが公式ルールに沿った選び方です。
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釧路周辺の道の駅|駐車場・トイレ・営業時間を比較
釧路市街から日帰りで立ち寄れる道の駅のうち、北海道の道の駅公式サイトで駐車場台数・営業時間を確認できたのは次の4駅です。
| 道の駅 | 所在地 | 駐車場 | 営業時間 | 休館日 |
|---|---|---|---|---|
| 阿寒丹頂の里 | 釧路市阿寒町上阿寒23線36番地1(国道240号沿い) | 普通車251台・大型車19台 | 9:00〜18:00(5〜9月)/9:00〜17:00(10〜4月) | 定休日なし(通年) |
| 厚岸グルメパーク(コンキリエ) | 厚岸郡厚岸町住の江2丁目2番地(国道44号沿い) | 普通車100台・大型車4台・二輪車43台 | 9:00〜18:00(4月)/9:00〜19:00(5〜9月)/10:00〜18:00(10〜3月) | 毎週月曜(祝日の場合は翌日)・年末年始(12月27日〜1月2日) |
| しらぬか恋問館 | 白糠郡白糠町恋問3丁目2-1(国道38号沿い) | 普通車169台・大型車25台 | 本館・直売店9:00〜19:00/飲食店10:00〜19:00(LO18:30) | 年末年始(12月30日〜1月3日) |
| 摩周温泉 | 川上郡弟子屈町湯の島3丁目5番5号(国道241号沿い) | 普通車66台・大型車9台・身障者用3台 | 9:00〜18:00(5〜10月)/9:00〜17:00(11〜4月) | 年末年始(12月30日〜1月3日) |
(2026年9月時点。最新の営業時間・休館日は各道の駅の公式ページで確認してください)
阿寒丹頂の里|駐車場251台・国道240号沿い
阿寒湖方面へ向かう国道240号沿いにある「阿寒丹頂の里」は、釧路周辺の道の駅の中でも駐車場が普通車251台・大型車19台と最も広いのが特徴です。レストランの営業時間は11:00〜14:30・17:00〜20:30(ラストオーダーは各30分前)と、道の駅としては珍しく夕食の時間帯まで営業しています。定休日は設定されていません(設備メンテナンス等による臨時休館の場合あり)。後述するとおり、同じ敷地内には日本RV協会認定の「RVパーク阿寒丹頂の里」も併設されています。
厚岸グルメパーク(コンキリエ)|駐車場100台・カキで知られる道の駅
厚岸町の「道の駅厚岸グルメパーク(コンキリエ)」は、厚岸湾を望む高台に位置し、駐車場は普通車100台・大型車4台・二輪車43台分です。営業時間は季節によって変わり、休館日は毎週月曜(祝日の場合は翌日)と年末年始(12月27日〜1月2日)です。館内の炭火焼きコーナーや厚岸のカキについては厚岸・霧多布ドライブガイドで詳しく紹介しています。
しらぬか恋問館|駐車場169台・24時間トイレ利用可能
白糠町の「しらぬか恋問館」は太平洋を望む立地で、駐車場は普通車169台・大型車25台分です。休館日は年末年始(12月30日〜1月3日)のみで、公式サイトでは休館日中も「24時間トイレは使用できます」と案内されています。
摩周温泉|駐車場66台・24時間対応トイレ
弟子屈町の「摩周温泉」は摩周湖観光の拠点となる道の駅で、駐車場は普通車66台・大型車9台・身障者用3台です。公式サイトでは「24時間対応トイレを備えた総合的な施設」と紹介されています。休館日は年末年始(12月30日〜1月3日)です。摩周湖・屈斜路湖方面のドライブプランは釧路ドライブコース完全ガイドもあわせて確認してください。
なお、阿寒丹頂の里・厚岸グルメパークの公式ページにはトイレの24時間利用可否についての明記がありませんでした。訪問前に気になる場合は、各道の駅の公式サイトや電話で確認することをおすすめします。
道東で車中泊するなら|日本RV協会認定のRVパーク
「道の駅は仮眠まで」というルールに対し、車中泊を前提に整備されているのが、日本RV協会が認定する「RVパーク」です。日本RV協会公式サイトで確認できた道東エリアの認定施設は次の4カ所です。
| 施設名 | 所在地 | 料金(1泊1台) | トイレ | 営業期間 |
|---|---|---|---|---|
| RVパーク阿寒丹頂の里 | 釧路市阿寒町上阿寒23-36-1 | 1,500円(電源利用は追加500円) | 24時間利用可・洋式水洗11個 | 通年(11月〜冬期は電源利用可能な10区画で営業) |
| RVパーク昆布森番屋 | 釧路郡釧路町昆布森3-114 | 1,500円〜(2名以降は大人1名1,000円・小学生以下500円を追加、2026年7月1日から。電源利用500円/日) | 屋外・24時間利用可・洋式1個 | 4月1日〜11月30日 |
| RVパークみどり | 根室市緑町1丁目23番地 | 電源付き4,000円・電源なし3,500円 | 24時間利用可・2個 | 通年(不定休の場合あり) |
| 星おどるRVパークおだいとう | 野付郡別海町尾岱沼岬町65 | 4,500円 | 24時間利用可・洋式水洗 | 通年(施設により不定期休業あり) |
(2026年9月時点。料金・営業状況は日本RV協会公式サイトまたは各施設で確認してください)
RVパーク阿寒丹頂の里|道の駅と同じ敷地で車中泊できる
道の駅「阿寒丹頂の里」と同じ敷地内にある「RVパーク阿寒丹頂の里」は、日本RV協会公式サイトによると、1泊1台1,500円(電源利用は追加500円で計2,000円)で利用でき、料金にごみ処分料と温泉入浴料1名分が含まれています。駐車区画は全19台(うち電源利用可能は10台)、サイズは長さ7m×幅5m。トイレは24時間利用可能な洋式水洗式が11個で、温水洗浄便座も備えています。水道・炊事場はありません。小型犬用のドッグランは夜間・冬期は閉鎖されます。営業は通年ですが、11月から冬期にかけては電源利用可能な10区画のみでの営業となります。チェックインは13:00〜21:00、チェックアウトは12:00までです。
RVパーク昆布森番屋|釧路町の漁村ロケーション
釧路町昆布森にある「RVパーク昆布森番屋」は、1泊1台1,500円(電源利用は1日500円)が基本料金で、2026年7月1日からは2名以降は大人(中学生以上)1名につき1,000円・子ども(小学生以下)1名につき500円が別途加算されます。ごみ処理は分別ゴミ袋各200円の有料です。トイレは屋外に24時間利用可能な洋式1個、Wi-Fiは無料でシャワーも完備しています。営業期間は4月1日から11月30日までで、屋外調理用の炭焼きグリルは利用できますが焚き火は不可です。
根室エリアのRVパーク|みどり・おだいとう
根室市街の「RVパークみどり」は電源付き1泊4,000円・電源なし3,500円で、24時間利用可能なトイレ2個と無料の炊事場(お湯・電子レンジ利用可)を備えています。別海町尾岱沼の「星おどるRVパークおだいとう」は1泊4,500円で、電源・水道が無料、24時間利用可能なトイレも備えています。いずれも釧路市街からは距離があるため、根室・野付方面まで足を延ばす行程に組み込むとよいでしょう。
オートキャンプ場という選択肢
RVパーク以外に、テントと車の両方を持ち込んで泊まりたい場合は、湿原・湖畔沿いのオートキャンプ場も選択肢になります。釧路湿原国立公園内の達古武湖畔や屈斜路湖畔、釧路市街から近い高規格キャンプ場など、ロケーション別の特徴・開設期間は釧路のキャンプ場完全ガイドで詳しく紹介しています。道の駅・RVパークでの車中泊と使い分けながら、旅程に合わせて選んでください。
夏でも平均18℃|道東の車中泊が快適な理由と気温の実際
道東の夏は、本州の猛暑と比べて涼しいことで知られています。気象庁の平年値(1991〜2020年の平均、釧路地方気象台)によると、釧路の8月の平均気温は18.2℃、日最高気温は21.5℃、日最低気温は15.7℃です。7月の平均気温は16.1℃で、真夏でも蒸し暑さとは無縁の過ごしやすい気候です。
一方で、この数値が示すとおり、朝晩は15℃前後まで下がることもあります。日中は快適でも、車中泊で夜を過ごす場合は長袖の上着や薄手のブランケットを用意しておくと安心です。逆に、9月以降は平均気温が下がっていくため(気象庁の平年値では9月16.5℃・10月11.0℃)、秋の車中泊はより本格的な防寒対策が必要になります。冬季(11〜4月ごろ)の車中泊は、路面凍結や氷点下の外気温という別次元のリスクがあるため、次の章で触れる冬道の注意点を必ず確認してください。
車中泊で注意したいこと|ヒグマ・エゾシカ・霧・冬の危険
道東で車中泊をともなうドライブ・ツーリングをする際は、次のようなリスクへの備えも欠かせません。
- エゾシカの飛び出し:郊外の国道は信号が少ない一方、エゾシカの飛び出し事故が発生しやすいエリアです。道の駅からRVパークへ移動する夕方から夜間は特に速度を落として走行しましょう。詳しい多発時間帯・季節や、衝突してしまった場合の対応は釧路のエゾシカ・ヒグマ対策ガイドにまとめています。
- ヒグマ:阿寒地区や郊外の山林部ではヒグマの出没情報が発表されることがあります。RVパークやキャンプ場では食料の管理・ごみの持ち帰りを徹底し、出没情報は北海道庁や釧路市の公式ページで随時確認してください。
- 霧:釧路周辺の太平洋沿岸は夏に海霧が発生しやすく、視界が急激に悪化することがあります。走行前に当サイトの霧の発生状況を確認しておくと安心です。
- 冬季の車中泊:積雪・路面凍結期の車中泊は、暖房確保やアイドリングの是非など通常の季節とは異なる注意が必要です。冬道の危険ポイントやスタッドレスタイヤの装着時期は釧路の冬道運転ガイドで詳しく解説しています。
道東を周遊するドライブ・ツーリングのモデルコースは釧路ドライブコース完全ガイド、釧路発ツーリングルート完全ガイド、複数日程の周遊プランは道東周遊モデルコースも参考にしてください。レンタカーで道東を回る場合の注意点は釧路のレンタカー完全ガイドにまとめています。
ごみ・マナー|道の駅の車中泊で守るべきルール
北海道の道の駅公式サイトが案内するとおり、道の駅では火気の使用(焚き火・バーベキュー・煮炊き)、パソコンや携帯電話等の電源使用、洗面所での洗濯やペットの洗浄が禁止されています。ごみは道の駅に持ち込まず、宿泊先や自治体の指定する方法で処分するのが基本です。
一方、RVパークでは施設ごとにごみ処理のルールが異なります。RVパーク阿寒丹頂の里は料金にごみ処分料が含まれ無料で対応していますが、RVパーク昆布森番屋は分別ゴミ袋各200円、星おどるRVパークおだいとうはゴミ袋1枚100円の有料です。RVパークみどりは無料対応です。利用前に各施設の案内を確認し、指定された方法でごみを処理しましょう。電源の利用可否・料金も施設ごとに異なるため、予約時にあわせて確認しておくと安心です。
宿泊・体験の予約について
車中泊だけでなく、道東の旅程に温泉宿やホテルでの宿泊を組み合わせるプランも一般的です。阿寒湖温泉や川湯温泉など道東の主な宿泊エリアの特徴は、各エリアの観光ガイド記事でも紹介しています。RVパークは電話予約のみに対応している施設が多いため、繁忙期に利用したい場合は早めに問い合わせておくとよいでしょう。
Q1. 道の駅の駐車場で車中泊(宿泊)してもいいですか?
A: 北海道の道の駅公式サイトによると、道の駅は休憩施設のため仮眠は可能ですが、宿泊目的の長時間駐車はご遠慮くださいと案内されています
Q2. 釧路周辺で車中泊できる道の駅はどこですか?
A: 道の駅そのものは宿泊目的の利用が案内されていません。車中泊をするなら、道の駅阿寒丹頂の里と同じ敷地内にある日本RV協会認定の「RVパーク阿寒丹頂の里」など、RVパークの利用が公式ルールに沿った選び方です
Q3. 道東のRVパークはいくらで利用できますか?
A: 日本RV協会公式サイトによると、RVパーク阿寒丹頂の里とRVパーク昆布森番屋は1泊1台1,500円から、根室エリアの2施設は3,500〜4,500円です
Q4. 釧路の道の駅にはトイレは24時間ありますか?
A: しらぬか恋問館と摩周温泉は公式サイトで24時間利用可能なトイレがあると案内されています。阿寒丹頂の里・厚岸グルメパークは公式サイトに24時間利用の明記がありませんでした
Q5. 道東は夏でも車中泊は寒いですか?
A: 気象庁の平年値では釧路の8月の平均気温は18.2℃、日最低気温は15.7℃です。日中は過ごしやすい一方、朝晩は15℃前後まで下がることがあるため上着の用意がおすすめです
Q6. 車中泊中に気をつけるべき野生動物はいますか?
A: 道東ではエゾシカの飛び出しやヒグマの出没情報に注意が必要です。詳しい対策は釧路のエゾシカ・ヒグマ対策ガイドで確認できます







