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釧路がキャンプの聖地と呼ばれる理由
北海道の中でも釧路・道東エリアは、キャンパーにとって憧れの地として知られています。その理由は何といっても圧倒的なスケールの大自然です。日本最大の湿原である釧路湿原、透明度世界屈指の摩周湖、日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖など、本州では決して見られない壮大な風景の中でキャンプを楽しむことができます。夏の平均気温が18〜20度と涼しく、本州の猛暑を避けて快適にアウトドアを楽しめるのも大きな魅力です。蒸し暑さとは無縁の爽やかな空気の中で、焚き火を囲みながら満天の星空を見上げる体験は、一度経験したら忘れられません。光害が少ないため天体観測にも最適で、天の川をはっきりと肉眼で見ることができるキャンプ場も珍しくありません。また、キャンプ場のサイト数に対して利用者が少ないため、本州のキャンプ場で問題になりがちな混雑や騒音とは無縁のキャンプが楽しめます。プライベート感のある広々としたサイトで、自然の音だけが聞こえる静寂の中で過ごす時間は最高の贅沢です。釧路周辺のキャンプ場は5月から10月がシーズンで、特に7月から9月が最も快適な時期となります。近年はグランピング施設やコテージ付きのキャンプ場も増え、テントを持っていない初心者でも気軽にアウトドアを体験できる環境が整ってきています。
湿原ビューが楽しめるキャンプ場
釧路ならではのキャンプ体験といえば、湿原を間近に感じられるロケーションです。「達古武オートキャンプ場」は釧路湿原国立公園内の達古武湖畔に位置する人気のキャンプ場です。目の前に広がる達古武湖でカヌーやボートを楽しめるほか、キャンプ場から釧路湿原の木道へ直接アクセスできるのが最大の魅力です。オートサイト、フリーサイト、バンガローが揃っており、トイレや炊事場も清潔に管理されています。利用料金はフリーサイトで1張400円程度とリーズナブルで、予約は電話またはウェブサイトで受け付けています。開設期間は6月〜10月で、夏休みシーズンは早めの予約がおすすめです。「塘路湖畔キャンプ場」は塘路湖のほとりに位置し、カヌーの出発地点としても知られるスポットです。早朝に霧が立ち込める湖面の幻想的な景色は、ここに泊まった人だけが見られる特別な光景です。塘路駅からのアクセスが良く、JRとキャンプを組み合わせた旅も可能です。いずれのキャンプ場も、野生動物との遭遇率が高いのが特徴で、エゾシカやキタキツネ、運が良ければタンチョウの姿を見ることもあります。
湖畔キャンプ場で過ごす贅沢な時間
道東の湖畔キャンプ場は、水辺の美しい景色と多彩なアクティビティが楽しめるのが魅力です。「和琴半島湖畔キャンプ場」は屈斜路湖に突き出した和琴半島に位置し、目の前に広がる屈斜路湖の絶景が最大の魅力です。湖畔に面したフリーサイトは早い者勝ちで、夏のハイシーズンでも比較的余裕を持ってサイトを確保できます。半島内には無料の露天風呂があり、湖を眺めながら天然温泉に浸かれるという贅沢な体験ができます。周辺ではカヌーやSUP、釣りなどのウォーターアクティビティが楽しめ、レンタルショップも近くにあります。「砂湯キャンプ場」も屈斜路湖畔にあり、砂浜を掘ると温泉が湧き出すユニークなスポットです。子どもたちが砂を掘って即席の温泉を作る姿は微笑ましく、ファミリーキャンプに最適です。冬にはオオハクチョウが飛来し、温泉の蒸気の中を優雅に泳ぐ姿が見られます。「シラルトロ湖キャンプ場」は釧路湿原の北東部に位置する静かな湖畔のキャンプ場で、星空観察に最適な環境が整っています。利用者が少ない穴場スポットのため、プライベート感を重視するキャンパーに人気があります。
初心者でも安心の高規格キャンプ場
キャンプ初心者や設備の整った快適なキャンプを好む方には、高規格のオートキャンプ場がおすすめです。「山花公園オートキャンプ場」は釧路市街地から車で約30分と最もアクセスしやすいキャンプ場のひとつです。電源付きオートサイト、フリーサイト、コテージが揃い、シャワー室やランドリー、売店も完備されています。隣接する山花温泉リフレで天然温泉を楽しめるのも嬉しいポイントです。山花公園内には動物園(釧路市動物園)もあり、子ども連れのファミリーにとって充実した滞在が約束されます。コテージにはキッチン、トイレ、暖房が完備されており、テントがなくても本格的なアウトドア体験が可能です。料金はオートサイトが1泊3,000円程度、コテージが1泊10,000円程度と道東のキャンプ場としては高めですが、設備の充実度を考えるとコストパフォーマンスは良好です。予約は開設期間前から受付開始となるため、ゴールデンウィークやお盆期間は早めの予約が必須です。近年はレンタルテントやBBQセットの貸し出しサービスも始まっており、手ぶらキャンプも実現可能になっています。
釧路キャンプの持ち物と注意点
釧路でのキャンプを快適に過ごすために、いくつかの重要なポイントを押さえておきましょう。まず防寒対策は必須です。夏でも夜間は10度前後まで気温が下がることがあり、本州の感覚で薄着のままだと寒さで眠れない事態になりかねません。3シーズン用のシュラフ(寝袋)を用意し、フリースやダウンジャケットなどの防寒着も必ず持参しましょう。虫対策も重要で、特に7月〜8月はアブやブヨが多発します。虫除けスプレー、蚊取り線香、ヘッドネット(防虫ネット)があると安心です。長袖・長ズボンの着用も効果的です。野生動物対策として、食料は必ず密閉容器に入れ、テントの外(車内やフードロッカー)に保管してください。ゴミは完全に持ち帰るか、指定された場所に分別して捨てましょう。キタキツネやカラスが食料を狙ってくることがあります。ヒグマの出没情報がある地域では、熊鈴の携帯と、食事の際に強い匂いの出る調理を控えることが推奨されます。買い出しは釧路市街地で済ませておくのが基本です。キャンプ場周辺にはコンビニやスーパーがない場所がほとんどのため、食材、飲料、燃料(炭・ガス缶)は事前に購入しておきましょう。釧路市内のスーパーでは新鮮な海鮮がリーズナブルに手に入るため、海鮮BBQの食材調達に最適です。
キャンプと組み合わせたい道東アクティビティ
釧路でのキャンプをさらに充実させるために、周辺のアクティビティを組み合わせたプランを紹介します。最もおすすめなのがカヌーツアーです。釧路川の源流域から湿原の中を蛇行する川を下るカヌー体験は、キャンプとの相性が抜群です。早朝カヌーのツアーに参加すれば、朝もやの中を静かに進む幻想的な体験ができます。キャンプ場近くのガイドショップで申し込めるため、前日に予約しておくとスムーズです。釣りもキャンプの楽しみを広げるアクティビティです。釧路川や阿寒川ではアメマスやニジマスのフライフィッシングが楽しめ、屈斜路湖ではヒメマス釣りが人気です。遊漁券が必要な河川もあるため、事前に確認しておきましょう。自転車での散策もおすすめです。釧路湿原周辺には自転車で走れる道が整備されており、レンタサイクルを利用して湿原の中をサイクリングする爽快な体験が可能です。塘路駅周辺でレンタサイクルを借りて、湿原の木道やビジターセンターを巡るコースが人気です。温泉めぐりもキャンプの楽しみのひとつです。道東には無料の野趣あふれる露天風呂から設備の整った温泉施設まで多数あり、一日の疲れを癒すのに最適です。川湯温泉は強酸性の泉質で知られ、摩周湖や屈斜路湖観光の拠点としても便利な立地にあります。
知っておきたいポイント
- 1夏でも夜は10度前後になるため、3シーズン用シュラフとフリースは必携
- 2食料は密閉容器に入れてテント外で保管。キタキツネやカラスが食べ物を狙う
- 3虫除け対策は万全に。7〜8月はアブ・ブヨが多いため長袖長ズボンが安心
- 4買い出しは釧路市内のスーパーで事前に。キャンプ場周辺にはコンビニが少ない
- 5達古武オートキャンプ場は夏休みに人気。早めの予約で確実にサイトを確保しよう



