はじめに
道東の中心である釧路エリアで子育てをする際、「釧路市」と隣接する「釧路町」のどちらに住むかは悩むポイントです。この記事では、両自治体の公式ページに書かれている子育て関連の制度を項目別に並べ、違いを整理します。
どちらが優れているかを決めるのではなく、制度の違いを比べて世帯の状況に合う方を選ぶための材料としてご覧ください。
内容は2026年10月1日に各自治体の公式ページで確認したものです。金額・期間・受付状況は年度ごとに変わります。
釧路市の制度
医療費助成
釧路市の子ども医療費助成は、0歳から満18歳に達する日以後の最初の3月31日までが対象です。受給者証を使って北海道内の医療機関で受診した場合、自己負担はなく、所得制限もありません。
対象は入院・通院(歯科・調剤を含む)・指定訪問看護です(釧路市公式サイト)。
保育料
釧路市の幼児教育・保育の無償化は次の内容です(釧路市公式サイト)。
- 3〜5歳児クラス:保育の必要性がある場合、認可保育所・認定こども園などで無償
- 0〜2歳児クラス:保育の必要性の認定がある住民税非課税世帯が無償
- 第2子以降:2025年(令和7年)4月から、認可保育施設(保育園・認定こども園・小規模保育事業・家庭的保育事業)を利用する、年齢の高い順に数えて2番目以降のこどもの0〜2歳児クラスの月額保育料が、保護者等の収入に関わらず無料(延長保育料などは対象外。認可外施設は対象外)
階層ごとの保育料と申し込みの受付期間は釧路市の保育園 申し込み・保育料ガイドに、施設ごとの年齢別の空き状況は釧路市の保育園・認定こども園 空き状況にまとめています。
産後の支援
釧路市には、産後の家庭を支える次の事業があります。
- 育児支援家庭訪問事業:産後支援事業として、産後の母親で、家族や親族の援助が得られない家庭が対象です。派遣回数は、出生児1人なら出生後3ヶ月以内・20回以内、出生児2人以上なら出生後6ヶ月以内・40回以内です。派遣は午前9時から午後5時、1日1回で2時間以内です(問い合わせ:こども支援課 0154-31-4204)。
- 産後ケア事業:釧路市に住民票がある産後1年未満の母子が対象で、1泊2日または2泊3日(平日のみ)の利用です。原則として1家庭につき2泊3日までで、料金は課税世帯が1泊あたり3,000円+食事代、非課税世帯が1泊あたり500円+食事代です。医療の必要な方は利用できません(公式)。
住宅の補助
釧路市の住宅エコリフォーム補助制度は、バリアフリー改修工事が対象です。基本補助は補助対象工事費の10%・戸当たり上限50万円です(高齢者同居加算と合わせて上限75万円、地域材利用加算あり。
子育て世帯向けの加算は公式ページに記載がありません)。補助対象工事費の合計が15万円以上であることが条件で、新築は対象外です。受付は令和8年4月1日から10月30日までで、先着順・予算到達で終了します。
中古住宅の購入やリフォームを考える場合は、この制度の受付期間を先に確認してください。
遊びの場・発達相談
釧路市こども遊学館は、3階のサイエンススポットでプラネタリウムと科学実験のショーが開かれ、水・光・振動・風・エネルギーを使った展示があります(釧路市公式サイト)。
発達に心配があるときの相談先として、釧路市児童発達支援センター(住吉2丁目)に、発達相談などを行う地域支援相談係と、児童発達支援を行う野のはな園があります。
スポンサーリンク
釧路町の制度
医療費助成
釧路町は、高校生相当(満18歳に達する日以後の最初の3月31日まで)の子どもの医療費(保険適用分)を全額助成し、自己負担はありません。入院時の食事代や、病衣代・文書料など保険適用外のものは自己負担です。
申請が必要で、窓口はこども応援課こども家庭係(0154-40-5213)です。
保育所・通園制度
釧路町の保育所入所の就労の最低基準は、1日4時間以上かつ週3日以上、月48時間以上です。このほか、育児休業・妊娠出産・病気や障がい・介護や看護・求職活動(1年度につき最大3ヶ月間)・就学なども入所できる事由に挙げられています。
保育料は、世帯の収入や児童の年齢、市町村民税所得割課税額で決まります。
乳児等通園支援事業(こども誰でも通園制度)は、0歳6ヶ月から満3歳未満で保育所等に通っていないこどもが対象で、就労要件を問わず、こども1人につき月10時間まで利用できます。利用料は1時間300円で、世帯区分により減免があります。
町内の実施施設は、2026年4月時点で白梅幼稚園です。
病児保育は、釧路市新栄町の病児保育施設スクラムを、2024年4月から釧路市と同額の基本利用料で使えます(釧路町公式サイト)。
産前・産後の支援
- 子育てヘルパー派遣事業:対象は妊娠中から産後1年未満で、利用は10回まで(多胎児の場合はこども1人あたり10回まで)です。料金は1回あたり60分以内で、課税世帯590円、非課税世帯・課税のひとり親世帯290円、生活保護受給世帯・非課税のひとり親世帯は無料です。実施は月〜土(日・祝を除く)の午前9時〜午後5時で、申込先は実施事業者の株式会社そよかぜです(問い合わせ:こども応援課子育て安心係 0154-40-5213)。
- 産前・産後ケア事業:対象は妊婦から産後1歳未満で、全コース合わせて12回まで(宿泊コースは12回中最大7回まで)です。利用には「釧路町ネウボラ事業利用カード」が必要です。
学校給食費
住宅の助成
釧路町の住宅リフォーム・耐震化等に係る助成は、築後おおむね10ヵ年を経過した住宅が対象です。
| 種類 | 助成対象 | 助成額 |
|---|---|---|
| リフォーム | バリアフリー改修、屋根や外壁等の改修(長寿命化改修) | 対象工事費の10%・戸当たり20万円限度 |
| 耐震A(建替) | 非耐震住宅の解体費、新築費または新築建売住宅の購入費 | 戸当たり一律20万円 |
| 耐震B(除却) | 非耐震住宅の除却費 | 戸当たり一律10万円 |
非耐震住宅は、昭和56年5月31日以前に着工された住宅で、現行の建築基準法の構造規定に適合していないものです。令和8年度の住宅リフォームの受付は予算額に達したため終了しており、耐震A・耐震Bは受付中です(2026年10月1日時点)。
項目別の比較
| 項目 | 釧路市 | 釧路町 |
|---|---|---|
| 医療費助成 | 満18歳に達する日以後の最初の3月31日まで・自己負担なし・所得制限なし | 同年齢まで保険適用分を全額助成・自己負担なし |
| 保育料 | 3〜5歳児クラス無償、0〜2歳児クラスは保育の必要性の認定がある非課税世帯が無償、認可保育施設を利用する2番目以降のこどもは0〜2歳児クラスの月額保育料が収入に関わらず無料 | 世帯の収入や児童の年齢、市町村民税所得割課税額で決定 |
| 産後の家事・育児支援 | 育児支援家庭訪問事業(家族等の援助が得られない産後の母親が対象。出生児1人は3ヶ月以内20回以内、2人以上は6ヶ月以内40回以内) | 子育てヘルパー(妊娠中〜産後1年未満・10回まで) |
| 産後ケア | 産後1年未満の母子・原則2泊3日まで | 妊婦〜産後1歳未満・12回まで |
| 学校給食費 | 本記事では未確認(釧路市公式サイトで確認してください) | 令和8年度に限り無償化 |
| 住宅 | 住宅エコリフォーム補助(バリアフリー改修・基本補助 上限50万円) | リフォーム・耐震化助成(令和8年度リフォームは受付終了) |
世帯の状況別・確認したいポイント
制度の違いを踏まえ、世帯ごとに先に確認するとよい点を挙げます。
- 0〜2歳児を保育所に預ける予定がある:釧路市は、認可保育施設を利用する2番目以降のこどもの0〜2歳児クラスの月額保育料が収入に関わらず無料で、保育の必要性の認定がある非課税世帯も無償です。釧路町の保育料は所得割課税額などで決まるため、世帯の試算を町の保育係に確認してください。
- 産後の家事・育児の手伝いを使いたい:釧路町は妊娠中から利用でき、10回までです。釧路市は出生児の人数で回数が分かれ、家族等の援助が得られない家庭が対象です。回数・時間の条件が違うため、必要な時期に合う方を選びます。
- 学齢期のお子さんがいる:釧路町は令和8年度に限り給食費が無償です。令和9年度以降の扱いは未確認のため、公式の発表を確認してください。
- 住まいの改修や建替を考えている:釧路市はバリアフリー改修が対象(新築は対象外)、釧路町はリフォームと耐震化(建替・除却)が対象です。受付期間と予算状況は年度ごとに変わります。
釧路町の制度を詳しく知りたい場合は「釧路町 子育て支援まとめ」と「釧路町の学校・教育」、使える制度を横断して探すなら「支援制度検索」、移住全体の検討には「移住ガイド」をご覧ください。
まとめ
医療費助成はどちらも満18歳に達する日以後の最初の3月31日まで自己負担がなく、差が出るのは保育料・産前産後の支援・給食費・住宅補助の中身です。
制度は年度ごとに更新されます。
金額・条件・受付状況は釧路市公式サイト(https://www.city.kushiro.lg.jp/)と釧路町公式サイト(http://www.town.kushiro.lg.jp/)で最新を確認してください。
よくある質問
Q1. 釧路市と釧路町で医療費助成に違いはありますか?
A: どちらも満18歳に達する日以後の最初の3月31日まで、保険適用分の自己負担がありません。違いが出るのは保育料・産前産後の支援・住宅補助の中身です
Q2. 釧路町の学校給食費は無償ですか?
A: 釧路町立小中学校の給食費は、令和8年度に限り無償化されています。令和9年度以降の扱いは確認した公式ページに記載がありません
Q3. 釧路市と釧路町の住宅補助はどう違いますか?
A: 釧路市はバリアフリー改修が対象の住宅エコリフォーム補助(新築は対象外)、釧路町は築後おおむね10ヵ年を経過した住宅のリフォーム・耐震化助成です。釧路町の令和8年度リフォーム分は受付終了です
公式サイト・参考リンク
- city.kushiro.lg.jp
- city.kushiro.lg.jp
- city.kushiro.lg.jp
- city.kushiro.lg.jp
- city.kushiro.lg.jp
- city.kushiro.lg.jp
- city.kushiro.lg.jp
- city.kushiro.lg.jp
- city.kushiro.lg.jp
- town.kushiro.lg.jp
- town.kushiro.lg.jp
- town.kushiro.lg.jp
- town.kushiro.lg.jp
- town.kushiro.lg.jp
- town.kushiro.lg.jp
- town.kushiro.lg.jp
- town.kushiro.lg.jp









