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根釧の酪農

釧路管内の生乳52.3万t・JA別データ

釧路管内の酪農を一次情報で解説。令和6年の乳用牛12.8万頭・生乳52.3万tのデータ、農協(JA)別の頭数・受託量、生乳の移出先、こんせん72牛乳などのブランドと買える場所まで紹介します。

根釧台地の牧場で生乳を積み込む酪農従事者の朝の様子を描いた酪農産業イラスト

Illustration: くしろポータル編集部(AI生成イラスト・編集方針)

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編集部
くしろポータル編集部

釧路市・釧路町在住の編集部が一次情報・公的機関データをもとに執筆。編集方針

この記事のポイント

  • 1釧路管内の農業産出額は892.4億円(令和5年)で畜産部門が9割以上を占める。令和6年の乳用牛は約12.8万頭、生乳生産量は約52.3万t
  • 2管内の出荷乳量の約3割は高速貨物船「ほくれん丸」などで釧路港から毎日関東方面へ移出される
  • 3生乳ブランドはこんせん72牛乳・根釧牛乳(JAくしろ丹頂)、あっけし極みるく65(JAくしろ太田)。鶴居村の酪楽館や白糠町の酪恵舎はチーズ工房として直売・取り寄せができる

釧路管内は畜産が9割以上を占める酪農地帯

釧路総合振興局によると、釧路管内の農業産出額は892.4億円(令和5年)で、このうち畜産部門が9割以上を占めています。畑作は馬鈴しょ・てん菜・そばが中心の内陸部と、大根・ほうれん草・キャベツなどの野菜生産がある一方、管内農業の基幹は酪農です。令和2年国勢調査では管内の第1次産業就業者は8,155人(就業者全体の8.2%)で、うち農業・林業が4,742人を占めており、全道平均(6.7%)を上回る比率になっています。

釧路市(旧釧路・阿寒・音別)単体の農家戸数や産出額の詳細は釧路市の農業・酪農で紹介しており、本記事では釧路管内(釧路総合振興局管内)全体の酪農データを中心に解説します。

令和6年の乳用牛12.8万頭・生乳52.3万t|農協(JA)別のデータ

釧路総合振興局の資料によると、釧路管内の令和6年の飼養頭数・生産量は次のとおりです。

  • 乳用牛:約12.8万頭
  • 生乳生産量:約52.3万t
  • 肉用牛:約4.6万頭

管内には6つの農協(JA)があり、ホクレン釧路支所の調べでは、農協別の乳用牛頭数・生乳受託量(令和6年)は次の表のようになっています。

農協別 乳用牛頭数・生乳受託量(令和6年・ホクレン釧路支所調べ)

農協乳用牛頭数生乳受託量
JA標茶42,094頭156,918t
JA浜中・浜中酪25,129頭95,322t
JAくしろ丹頂21,042頭108,208t
JA摩周湖12,406頭56,020t
JA釧路太田11,856頭65,617t
JA阿寒9,832頭40,578t

もっとも規模が大きいのはJA標茶で、乳用牛頭数・生乳受託量のいずれも管内最大です。この農協別の合計は振興局が公表する管内全体の数値(乳用牛約12.8万頭・生乳約52.3万t)とおおむね一致しており、釧路管内の酪農が複数の農協にまたがる広域産業であることが分かります。

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生乳の約3割は「ほくれん丸」で毎日関東へ

釧路総合振興局によると、管内で出荷される生乳のうち約3割は、高速貨物船「ほくれん丸」などによって釧路港から毎日関東方面へ運ばれています。残りは道内の乳業工場などで処理され、牛乳・乳製品として流通します。釧路港の物流機能全体については釧路港の役割と水揚げでも紹介しています。

根釧酪農ビジョンと酪農家戸数の推移

釧路・根室管内では、平成27年2月に「根釧酪農ビジョン」が策定され、令和7年2月に見直しが行われています。振興局の資料によると、令和3年度には根釧地域の生乳生産量が過去最高を記録した一方、酪農家戸数は減少が続いているとされています。生産基盤の維持と担い手確保が、管内酪農の共通課題として位置づけられています。新規就農や担い手育成の仕組みについては釧路で農業・酪農を始めるにはで解説しています。

釧路管内の生乳ブランド|こんせん72牛乳・根釧牛乳・あっけし極みるく65

管内の生乳を使ったブランド牛乳としては、次のようなものが公式サイトで確認できます。

  • こんせん72牛乳・根釧牛乳:JAくしろ丹頂(本所・鶴居村鶴居東4丁目45)が扱う地域ブランド牛乳です
  • あっけし極みるく65:JAくしろ太田が低温殺菌・ノンホモ製法で仕上げた牛乳で、Aマート釧路太田店、道の駅厚岸グルメパーク「コンキリエ」で販売されています

チーズ工房|鶴居村「酪楽館」と白糠町「酪恵舎」

酪農が基幹産業の鶴居村には、チーズ工房「酪楽館」があります。酪楽館は2007年のALL JAPANナチュラルチーズコンテストで日本一を獲得した実績があります。

白糠町には、地元の生乳を使ったナチュラルチーズを製造する「酪恵舎」があります(白糠町茶路東1線116-11)。酪恵舎のチーズは道の駅しらぬか恋問でも取り扱われています。乳製品を使ったグルメ・スイーツ全般は釧路の乳製品ガイドでも紹介しています。

買える場所・取り寄せ

釧路管内の生乳ブランド・チーズは、次の場所で購入・取り寄せができます。

  • Aマート釧路太田店/道の駅厚岸グルメパーク コンキリエ:あっけし極みるく65などJAくしろ太田の商品を販売(コンキリエ公式)
  • 道の駅しらぬか恋問:白糠町「酪恵舎」のチーズを取り扱い(道の駅しらぬか恋問公式)
  • 鶴居村ふるさと納税:酪楽館のナチュラルチーズなどが返礼品として案内されています(鶴居村ふるさと納税公式)
  • 釧路市ふるさと納税:チーズなど釧路管内の畜産加工品が返礼品として案内されています(釧路市ふるさと納税公式)

いずれも取扱商品・在庫は変動するため、購入前に各公式サイトで最新情報を確認してください。

Q1. 釧路管内の生乳生産量はどれくらいですか

A: 令和6年で約52.3万t、乳用牛は約12.8万頭です(釧路総合振興局調べ)

Q2. 釧路管内の生乳はどこへ出荷されていますか

A: 管内出荷乳量の約3割は高速貨物船「ほくれん丸」などで釧路港から毎日関東方面へ移出され、残りは道内で処理されます

Q3. こんせん72牛乳とはどこの牛乳ですか

A: JAくしろ丹頂(本所・鶴居村)が扱う釧路管内の地域ブランド牛乳で、根釧牛乳も同JAの商品です

Q4. 釧路管内で買える地元産チーズはありますか

A: 鶴居村の酪楽館、白糠町の酪恵舎などのチーズ工房があり、道の駅やふるさと納税でも取り寄せられます

Q5. 釧路管内の酪農家戸数は増えていますか

A: 根釧酪農ビジョンによると戸数の減少が続いており、令和3年度には生乳生産量が過去最高を記録しました

出典・参考リンク

知っておきたいポイント

  • 1農協(JA)別の乳用牛頭数・生乳受託量は令和6年・ホクレン釧路支所調べの数値。JAごとに規模の差が大きい
  • 2こんせん72牛乳・根釧牛乳はJAくしろ丹頂、あっけし極みるく65はJAくしろ太田が扱うブランドで、取り扱い店舗はそれぞれ異なる
  • 3チーズ工房の見学・直売は施設により営業日や予約要否が異なるため、訪問前に公式サイトで確認を
  • 4管内の酪農統計は釧路総合振興局が毎年公表する「管内の現況」で更新される。最新の年度版を確認するのが確実

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この記事の信頼性について

著者

くしろポータル編集部

最終更新

2026-09-13

出典の最終確認

2026-09-13

本記事は北海道釧路市・釧路町を生活拠点とするくしろポータル編集部が、釧路在住者の視点で執筆。公的機関の一次情報・現地確認・公式サイト・在住者の経験を基にリサーチし、 固有名詞・数値は公式サイト等の一次情報で確認し、確認に使った情報源は下の「参考にした公式情報」に掲載しています。詳しい品質管理プロセスは編集方針をご覧ください。

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